淫獣捜査 隷辱の魔罠

【19】 淫宴の地へ

 涼子さんは、突然糸が切れたようにガックリと崩れ落ちると、上体を俺に預けるようにして頭を垂れた。その身体は、恥辱と被虐の快楽の余韻で小刻みに震えていた。
 
「凄いイキようね、指が喰いちぎられるかと思いましたわ」

 見上げると、ナナさんが涼子さんを見下ろしながら苦笑いを浮かべていた。
 そして、その笑みを収めると、静かに俺に2枚のプレートを差し出した。
 
「お心は、お決まりになりましたか?」
「……えぇ」

 俺は、彼女の手からシルバープレートを手に取ると、それを涼子さんの首輪へと取り付けた。
 
「これで、この奴隷”128”は今から私どもクラブの管理下に入ります。それは、この車を降り、再びクラブの敷地を出るまで継続されますわ。その間、主である貴方様でも我々のする事に、いっさい口を挟めなくなりますが、よろしいですね?」
「えぇ、わかりました」

 俺の返答に、ナナさんは満足そうに笑みを浮かべ頷いた。
 
「その代わり、先ほどお話した特別特典の他に、貴方様には、いつでも”128”の様子を見ることが出来る事を保障しますわ」

 その言葉に、俺は内心ホッとした。彼女の居場所と様子がいつでも見れるのであれば、彼女の身に何かあっても対応できる。
 俺はそっとズボンの上から、ポケットの中にある発信機を握り締めた。
 
「さて、もうすぐ目的地にも到着しますわ。その前に、パンツを履かせてあげたいのですが……手伝って頂けますか?」

 俺はナナさんの指示に従い、涼子さんを抱きしめるように支え、膝立ちにする。その突き出された下半身を、ナナさんは丁寧に蒸れタオルで清めていく。
 そして、それを終えると、バイブ付きパンツを手に取り、彼女にゆっくりと履かせていった。
 
「あ……あッ……あぁぁぁぁぁぁ!」 

 2本のバイブが、彼女の体内に挿入されていくと、抱えていた彼女の身体がビクッと強張り仰け反った。

「あら……入れただけで、軽くイってしまいましたわね」
「……え?」

 俺の腕の中で仰け反り、ビクッビクッと身体を激しく痙攣させる涼子さんを見て、ナナさんは苦笑いを浮かべた。
 あれだけ高ぶった身体に、再びバイブを挿入されたのだ……こうなって然るべきなのだろう。だが、その反応の凄まじさに、俺は少々たじろいでいた。
 その間にも、ナナさんは黙々と作業を続けパンツのベルトを締め直し、涼子さんの身体を清めていく。

「折角だから、そのまま抱かかえてあげてて下さいな」

 全ての作業を終えると、ナナさんは優しげな眼差しでそう俺に言った。
 俺は頷くと、涼子さんを膝の上に抱えなおし、痙攣したようにビクッビクッと震える彼女の身体をギュッと抱きしめた。
 
(……俺が必ず守るから……)

 想像してたよりも華奢な彼女の身体に驚き、改めて抱きしめながら、俺は心の中で誓った。
 そんな想いが伝わった訳ではないだろうが、彼女はどこか嬉しそうに、俺の胸に頬を押し付けてきた。



 それから、程なくして車は緩やかな斜面を昇り始めた。思えば、街中から結構な時間を走っているはずだった。

(いったい……どこへ?)

「もう、到着いたしますわ」

 その想いが顔に出ていたのだろう。正面のシートに座るナナさんがクスリと笑った。その仕草が、どこか悪戯っ子のようで、思わず俺の口元も綻んだ。
 ナナさんには、どうもペースを崩されてしまい、ついつい彼女のペースに乗せられてしまう。本来の目的を考えれば、もっと緊張してなければおかしいはずなのに……。
 そうしている内に、車が静かに停止した。
 
「到着しましたわ」

 外部からドアが開けれると、ナナさんは下着姿のまま、それを気にするでなく自然な動作で車外へと出ていった。
 俺は、それに続いてすぐに降りるべきかと思案していると、胸元がトントンと叩かれた。見下ろすと、涼子さんが俺をジッと見上げていた。
 どうやら、彼女の身体は落ち着きを取り戻したようで震えは収まっていた。

「涼子さん、大丈夫ですか?」

 俺が笑みを浮かべ尋ねると、彼女は恥ずかしげにコクリと頷いた。
 その姿に、俺は再び彼女をギュッと抱きしめる。
 
「俺が……必ず守りますから」

 そう呟くと、彼女は俺の胸の中で再び頷いた。

「さぁ、行きましょう」

 俺は彼女を抱えるようにしてドアを抜けると、2人して車外へと降り立った。
 そして淫宴の地へと、俺たちは足を踏み入れるのだった。 
 
 


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