淫獣捜査 隷辱の魔罠

【49】 奉仕ゲーム

 涼子さんと美里さんのいる部屋に入ってきたツナギを着た5人の作業員たちは、運び込んだ機器を一旦置くと彼女らに近づいた。
 涼子さんに2人、美里さんに3人がそれぞれ取り付き作業を開始する。
 作業員の1人が美里さんの髪を鷲掴みにして俯いていた顔を上げさせられるのと、銀色の開口具を噛まされ、黒革のハーネスで頭部にガッチリと固定されている彼女の素顔は悲惨な状態だった。
 びっしょりと汗をかき熱病にかかったかのように赤らめられた彼女の顔は、焦点の合わない目からは涙が止めどもなく流れ落ち、小気味よくつんと吊り上がった鼻からは鼻水が垂れ、開口リングを噛まされてだらしなく舌を突き出された口からは、ダラダラと発情した牝犬の如く涎が滴り落ちていた。

「あははッ、すっかり牝らしいイイ顔になってきたよなぁ」

 美里さんの様子にタギシさんはご満悦なようで、嬉しそうに笑っていた。
 それに対して苦笑いを浮かべつつ、俺は先ほどの視線から涼子さんはそこまで酷い状態になっていない判断して、内心で安心していた。

 そんな彼女らの背後に廻った作業員が、股間部に埋め込まれた尻尾付きアナルストッパーとリグラーを丹念に確認し始めると、ようやく解放される喜びからか、彼女らの腰が嬉しげに揺れる。
 尻肉の合間から生える尻尾をかき分け、アナルストッパーのコネクターを探し出すと、背後の壁から伸びた透明のチューブをカチッと接続する。それは、先ほどの女性たちが繋がれたモノに似ていたが、排泄するにはあきらかに細かった。
 次に秘部から底部だけ出ているリグラーの底板を開けると、そこにもコネクターが現れて、USBと電源らしきケーブルが繋がれていく。
 それと並行して、もう一人の作業員が、彼女らの身体に取り付けられた淫具へと同様にケーブルを次々に接続していくと、不審に思ったのかようやく彼女らにも動揺が見え始めていた。

「まさかと思うが、キサマらも先ほどの女たちと同様に簡単に排泄が許されると思っていたのか?」
「――ッ!?」
「うぅぅッ!!」

 支配人が嗜虐の笑みを浮かべながらガラス壁越しに話しかけると、彼女らはハッとしたように彼を見上げる。

「ホント、意地が悪い爺さんだよなぁ」
「まったく、目の前で排泄させられる光景を見させられては、嫌が上でも期待してしまいますわよね」

 白々しい支配人の言葉に、タギシさんとナナさんは肩を竦め苦笑いを浮かべあうのだが、俺からすれば、これから彼女らの身に何が起こるのが気がかりでしょうがなかった。

「さて、楽しいゲームでも始めようかと思うのじゃが、その前にそっちのジャジャ馬も牝の淫悦を覚えたようだし、2匹の条件を揃えようかのぅ」

 美里さんへと冷たい目を向けると支配人が手を挙げて合図を送る。すると、彼女に取り付いていた作業員たちが室内に持ち込んだ機器の影から、何かを手に取るのが見えた。

「あれは……」

 それは涼子さんの乳房とクリトリスに取り付けられている淫具と同じ物だった。

「――ヒッ!? あぁぁ、いひゃ……」

 焦点の合わない目でそれらを見ていた美里さんであったが、次第にそれが何かを理解し、これから自らの身体にも取り付けられると知ると、ハッとしたように激しく暴れ始めた。
 どこにそんな体力が残っていたのかと思うほど強い力で身体を揺する美里さんだったが、四肢を床に繋ぎとめている鎖がキシキシと音を立てるだけで、戒めから解き放たれる気配は無かった。
 そんな彼女の身体の敏感な部分に取り付けられた電極クリップが次々と外され、牙のような細かい針をビッシリと生やした淫具がゆっくりと取り付けられていく。

「ひやぁぁ、ひゃ、ひゃめへ……」

 涼子さんの狂わされようを見させられていた美里さんは、恐怖で目を見開き、イヤイヤと首を振り立てる。
 だが、作業員たちは何の感情も見せず淡々と作業を進め、彼女に淫具をゆっくりと近づけていく。
 そして、それぞれの淫具が彼女の乳房とクリトリスを包み込むように張り付くと、その無数に生やした針を突き立てた。

「ひぐッ! ぐぎィィィッ!!」

 美里さんの拘束された身体が激しくしなり、口に噛まされた開口リングから絶叫がほとばしる。
 その様子に、俺の両脇にいるタギシさんは口元に浮かべた笑みを深め、ナナさんは目を潤ませながら胸元を押さえ、熱い吐息を吐いていた。
 美里さんの横にいる涼子さんにいたっては、彼女の身に起きたことがいたたまれなかったのだろう。顔を背けると肩を小刻みに震わせているのが見えた。
 だが、そんな涼子さんの身体にも作業員たちは、なにかを取り付ける準備を開始する。

「――ッ!?」
「条件を揃えるのなら、そちらには電極パットを追加せねばなぁ」
「あぁぁぁ……」

 涼子さんの拘束具の合間から見える素肌に、作業員の手で次々とジェルが塗りつけられ、下半身を中心に電極パットが取り付けられていく。
 それは外部からの筋肉に電気を流すことで強制的に鍛え上げられる為だと、ナナさんに教えられていたモノだった。

 そうして涼子さんと美里さんは、全頭マスク以外はすっかり同じ装備にさせられると、取り付けられた淫具たちが全力で彼女らを責め立て始めた。


―― 四肢を折り畳まれ四つん這いの姿勢を強要する黒革のヒトイヌ拘束を施され…… ――

―― 細い首に嵌められた肉厚の首輪か伸びるいくつものベルトによって、惚れ惚れする裸体を歪に締め付けられ…… ――

―― 口には銀色の開口リングを噛まされ、言葉を封じされると共に、開け放たれた口から無様に舌を突き出し、ダラダラと涎を垂れ流す…… ――

―― ツンを突き出した張りのある尻肉の合間からは、アナルに押し込まれた拡張アナル栓に取り付けられたフサフサの尻尾を生やし…… ――

―― 秘部には蜘蛛のような異形の淫具によって子宮まで侵食され、犯され続け、淫具との隙間からゴボゴボと淫液を溢れ出させている…… ――

―― 拘束具によって根元から絞り出された乳房には、半透明な淫具が覆うように張り付き、無数の細かい針を突き立てると共に、卑猥にも揉みたてられ、変形する様が見える…… ――

―― 柔らかな茂みに隠れるクリトリスは剥き出しにされ、そこにクリオネのような淫具の頭が、歯のような無数の細かい針を突きたて、垂れ下がる胴体部分をうねらせ、敏感な肉芽を責め立ている…… ――


 喘ぎとも悲鳴とも取れる牝声を放ちながら、拘束された身体を激しく悶え苦しむ涼子さんと美里さん。外部電源を得た淫具たちは、稼働制限から解き放たれ、思う存分に彼女らを責め立てる。
 脳を焼き切らんばかりの刺激に襲われ、舌を突き出し仰け反る彼女ら、素顔の見える美里さんにいたっては、半ば白目を剥き、舌を突き出した無様なアヘ顔を晒していた。
 そうして責められ続けた彼女らは、突然、2人揃ってひときわ大きく仰け反ったかと思うと、ビクビクっと身体を震わせながら股間から激しく潮を吹き出すのだった。

「あはははッ、イイ牝っぷりじゃわい。散々、焦らされ続けてたから、久々にイケて嬉しかろう?」

 絶頂と共に淫具の稼働を止められ、小さな拘束台に身を預けるようにハァハァと身体を痙攣させながら余韻に浸る涼子さんと美里さんを見下ろし、支配人は口端を吊り上げる。

「さて、それでは仲良くイった所で、簡単なゲームを始めるとしようかのぅ」

 支配人の言葉を合図に、作業員たちがガラガラと部屋に運び込んでいた機器を2人の前へと移動させる。
 それは幅は30センチ、高さは1メートル程度の白い機器なのだが、彼女らに向いた面には液晶モニターと男根をリアルに再現したモノが取り付けられていた。

「な、なんですか……あれは……」
「あれは……」

 俺の疑問にナナさんが答えるよりも早く、支配人が説明を始めた。

「簡単に排泄させてはつまらんのでなぁ、キサマらには、簡単なゲームをしてもらおうか。参加するしないは自由するがよい」

 そう言うとルールを説明するのだが、それは排泄を賭けて涼子さんと美里さんに競わせようという魂胆のゲームであった。
 目の前の人工男根には、無数のセンサーが埋め込まれており、牝の口唇奉仕の状態を的確に判断し、通常の男性を同じ生理反応を起こすようにプログラミングされているらしい。
 その人工男根に口唇奉仕をしてイカせる事ができれば、自分には焦らし続ける淫具による絶頂快楽が与えられ、相手には浣腸液の追加が行われる。
 人工男根には、クラブ参加メンバーの情報がインプットされており、1回イカせる毎に情報が入れ替わり、人工男根の快楽のツボが変化する。そのツボを的確に把握できないと、イカせられないという。
 そうして、相手を行動不能にさせる事ができた方に排泄の許可してやるとの事だった。

「これって相手を踏み台にしろって事……」
「そうなりますわね」

 茫然と呟く俺に、傍にいるナナさんが頷いた。

「相手を救いたいなんて生ぬるい事を考えてたら、ここではやっていけませんわよ」
「流石、シングルナンバーが言うと、重みが違うねぇ」

 自虐的な笑みを浮かべるナナさんに、タギシさんは歯を見せて笑う。
 そんなやり取りをする2人の声を聴きながら、俺は涼子さんを見つめていた。

(涼子さんに……それが出来るのだろうか……)

 全頭マスクで表情の見えない涼子さんを見下ろしながら、俺は言いようのない不安に駆られていた。





もし、読まれてお気に召しましたら
よかったら”拍手ボタン”を
押して下さいませ。


web拍手 by FC2