淫獣捜査 隷辱の魔罠

【51】 2人目のシングルナンバー

(あぁ……涼子さん……)

 目の前の厚いガラスの向こうで四つん這いに拘束され、目の前に突き出された人口男根を開口リングの中に咥えこみ、一心不乱に奉仕をする涼子さんの姿から俺は目を離せずにいるのだが、それと同時に車中で味わった彼女の温かな口腔の感触、ねっとりと絡みつく舌腹の感触を思い出し、俺の男根は痛いほど勃起をしていた。
 俺に寄り添っていたナナさんは足元に跪くと、その細い指でズボンのファスナーをゆっくりと下ろし、ズボンのベルトをも緩めていくと、ズボンの中から俺の男根を外気に曝け出していく。

「ふふッ、益々太く、硬くなってますわね」

 濡れた瞳を更に熱く潤ませながら、ナナさんは綻ばせた口元を舌先で舐め湿らせると、美唇を開き、ゆっくりと俺のモノを口へ含んでいく。

「んッ、うぐッ……うむ……うふぅ……」
「うッ……」

 美唇で亀頭の根本部分をキュッと締め付けながら、唾液に濡れ光る舌先を先の割れ目へと差し入れてなぞっていく。その途端、おもわず腰がビクッと震えるほどの甘美な刺激が背筋を駆け抜け、気が付けば俺はナナさんの頭を両手で掴んでいた。
 
「くぅ……あぁ……はぁ……」

 心地よい奉仕に、俺がブルブルッ身体を震わせながら熱い吐息を漏らすと、口に俺のモノを咥えながら見上げていたナナさんの目が嬉しそうに細められ、更なる奉仕へと熱を込めていく。
 彼女の指が俺の男根の根本を扱くと共に、もう片方の指先が俺の睾丸にソッと添えられ、まるで解すかのように優しく揉み立てていった。
 車中で抜いていなければ、それだけでとっくに達してしまっていたであろう甘美な痺れに俺は素直に心地よく浸りながら、それでも視線は涼子さんを見つめたままでいる。
 四肢を畳まれたヒトイヌ拘束で床にガッシリと固定されている涼子さんは、施された浣腸による激しい便意と、怪しげな薬による疼きに苛まれ、その白い柔肌に汗の珠が次々と浮き出ては、ガクガクと震えを止められない身体を滴り落ちていく。全頭マスクで表情が見えないとはいえ、もう彼女が限界なのは誰の目にも明らかだった。
 そんな涼子さんの隣で同じように人口男根に奉仕をしている美里さんは、マスクをしてない分、より鮮明にその状態が見て取れた。
 苦痛と快楽の狭間で錯乱した意識のなかで、眉をいっぱいにしかめて涙と鼻水を垂れ流しつつも、それでも懸命に奉仕を続けているのだが、その視線は虚ろで、強気な彼女からはその覇気が失せていた。
 改めて涼子さんを観察すると、スッポリと頭部を覆う全頭マスクの僅かに目元に細かく空いている視界用の穴や、呼吸用に開いている鼻の穴の周囲が照明を浴びてヌラヌラと濡れ光っているのに気が付いた。

(あぁ……涼子さん……できることなら、俺が……)
 
 マスクの中の涼子さんが浮かべているであろう表情を想像して、俺の胸はキュッと締め付けられるようだった。



 2匹の雌犬姿の彼女らが首を前後に懸命に揺すり、開口リングから人口男根を出し入れする度に、ボタボタと唾液がを床へと毀れ落ちていく。
 だが、四肢を床にガッチリと戒められ、開口リングで強制的に口を開けさせられている状態では、なかなか思うように奉仕を出来ずにいるようだった。
 ぎこちなさがあるとはいえ、まだ経験のある涼子さんは未だしも、恐らく男のモノを口にする経験が皆無であろう美里さんは、終わりの見えない奉仕に泣き出したい気分だろう。
 
「ふむ、しょうがない。少し手助けしてやるとするかのぅ」

 そんな二人の様子を、それまでジッと冷たい目で見下ろしていた支配人であったが、おもむろに優しげな笑みをもらすと、傍に立っていた黒スーツの男へと頷き合図を送る。
 その男が襟元のマイクになにやら囁くと、目の前の作業室の奥の扉が静かに開き、1人の女性が室内へと入ってきた。 
 腰まであるような長い銀髪を靡かせながら、カツカツと高いピンヒールで颯爽と室内へと入ってきたその女性は、口元には他の作業員同様にマスクを装着しており、長い前髪の合間から見えるのは目元だけであったが、それだけでも整った顔立ちが想像でき、美人なのがわかった。
 更に、涼子さんたちにも負けず劣らずな惚れ惚れするような官能的なプロポーションの持ち主でもあり、首から下をビッチリと張り付いた真黒なボディスーツで包んでいる。
 首に肉厚な黒革の首輪、両手首と両足首には枷をそれぞれ嵌め、ボディスーツの上から更に肉体を締め付けるハーネスが豊かな乳房を根元から絞り出し、腰を極限まで絞り込んでいた。
 そんな男の欲望を刺激する恰好をしているのだが、その女性には恥ずかしがる様子などなく、逆に背筋を伸ばして毅然と歩く彼女の姿に、俺はナナさんに近いものを感じていた。

「あの……女性は……」

 俺は頭の端に何か引っかかるものを感じ、改めてその女性を凝視すると、その首元にプラチナのプレートが張り付いているのに気が付いた。

「へぇ……プラチナが同じ場所に2人とは珍しいな」
「……え? そうなんですか?」

 横に立つタギシさんの呟きに思わず視線を向けると、彼は意味ありげに口端を吊り上げた。

「おい、ナナ。いつまでも咥えてないでルーキーに説明してやれよ」

 タギシさんはいつも如くナナさんへと説明を求めるのだが、その様子に俺はどこか意地悪げな雰囲気を感じた。
 それにナナさんも気が付いたようで、俺の下半身から顔を離すと少しムッとした表情を一瞬だけ見せるのだが、タギシさんは気にした様子もなく、歯を見せて爽やかな笑みを返す。

「……はぁ……もぅ……」
「……ん? どうしたんです? 出来れば俺からもお願いしたいのだけど」
「……はい……わかりましたわ」

 俺の言葉に頷き返すナナさんであったが、どこか気が向かない様子でチラリとその女性を一瞥する。
 
「あの方は、首元のプラチナプレートが示す通りナンバー4のシングルナンバーで、名は”シオ”と呼ばれてますわ」

(4番……ナナさんは7番だったよなぁ……それって……)

「ははは、4番ってことは、7番のナナより番号が上って事だよな?」

 俺が思ったことを、タギシさんは何の抵抗もなくスルッと口に出す。だが、その途端、ナナさんの柳眉がピクリと跳ね上がるのがわかった。

「上って訳ではないですわッ。シングルナンバーで空いてたのが、た・ま・た・ま・私より若い番号だっただけで、その前の彼女はナンバー40番ではあったもののカッパ―……銅扱いでしたもの」

 いつも柔らかな笑みを浮かべているナナさんにしては珍しく、苛立ち気に説明する彼女の様子に俺はただ驚いていた。
 その横では、タギシさんが肩を震わせながらも必死に笑いをこらえていた。

「もぅ……ホントに趣味が悪いですわね」
「ははは、悪い悪い。感情的になる珍しいナナをルーキーにも見せてやりたくてな。なッ、面白いだろう?」
「え、えぇ……あの、シオ……さんとは、仲が悪いのですか?」

 ウィンクをするタギシさんに苦笑いを浮かべながら、俺はナナさんへと視線を向けると、彼女は首を左右に振りながら「ただ……ちょっと気に入らないだけですわ」っと困ったような笑みを浮かべた。
 そんな俺たちの存在に気が付いたのか、シオと呼ばれる女性はチラリと俺たちの方へと視線を向ける。でも、すぐに興味を失せたかのように視線を外すと、涼子さんの方へと歩み寄っていった。
 
(何を……する気だ?)

 涼子さんと美里さんの間で立ち止まったシオは、支配人へと顔を向けて恭しく一礼をする。それに対して支配人は、なにやら満足そうな表情を浮かべていた。

「その雌たちには、いろいろ仕込む必要があるようでな。少し、奴隷の作法を教えてやってくれ」

 支配人の言葉に大きく頷くシオと呼ばれる女性。その口元はマスクを覆われていてわからない筈なのだが、彼女がその下で笑みを浮かべたのが、なんとなく俺に伝わってきた。





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