隷属の交換契約 ー変えられた僕の幼馴染みー
【3】交換契約の対価
そうして、悶々とした日々を過ごすうちに合格発表の前日となる。
その頃には彼女からのメッセージは完全に途絶えていて、僕は家族に心配されるほどに憔悴していた。
幸いなのは周囲がそれを合格発表への緊張のせいだと誤解してくれたことだろう。
その時点でも湧き上がる不安は、全て僕の勘違いだと思い込みたかった。
だから、夜が更けて零時前にミカ姉からの着信があったときは慌てて飛びつき、ワンコールで出ていた。
「ミ、ミカ姉ぇ、いったい……」
「おーッ、出るのはぇーなぁー、でも、悪いなぁ、愛しのミカ姉じゃなくてよぉ」
スピーカーから聴こえたのは、ミカ姉ではなく男の声、それも一番聞きたくないヤツのものだった。
「南波……お前ぇ、やっぱり、ミカ姉をどうしたッ」
「おッ、その様子だと何か気付かれてたか? ただ、勘違いするなよぉ、あくまでも未可子も同意の上で一緒に愉しんでただけだぜぇ、それも今日まで……おっと、零時過ぎたから、もう昨日までだなッ。その辺を誤解されちゃぁ困るから、こうして親切に連絡してるんだぜぇ」
「な、なにを言ってるんだよ」
「まー、まー、いろいろ記録してたんで送るからよぉ、それで理解してくれや」
通話はそれで切られた。直後にメッセージで動画ファイルや静止画が次々と送られてくる。
「な、なんだよ……これ……」
震える指で、最初に送られてきた動画ファイルを再生する。
「おーし、ちゃんと撮れてるか? よーし、バッチリだなぁ、それじゃ、はじめるから笑顔で頼むよ」
南波の声で始まった映像は、まずボロボロとなった三人組が現れる。全員が顔に青痣をつくり血の跡まである状態でひどい有様だった。
次に画面が流れ、白い下着姿で土下座するミカ姉が映る。
場所は、恐らくどこかのカラオケルームだろう。二十畳ほどの部屋の隅にはカラオケの機材やソファが見えて、防音扉の入口まで見えた。
「あー、状況を説明するとお前へのイジメをやめろと未可子は俺たちに直談判に来たわけだ。それが駄目だと知ると得意の空手で暴力に打って出たわけで、こうして俺たちはボロボロなわけよぉ」
それは三人組の姿をみれば容易に想像できた。でも、ミカ姉が下着姿で土下座している理由が皆目見当がつかない。
だけど、続く南波の説明によって、その疑問も解消することになる。
僕が搬送されたことをミカ姉が知ったのは、実は南波からかかってきた脅しの電話でだった。
それによって、彼女は盗難車による轢き逃げが南波たちによるものだと理解した。
入院した僕と別れたあと、直談判に彼らのもとを訪れて、イジメを止めるように交渉したようだ。
それに彼らが素直に応じるわけもなく、再び襲いかかってくるのを逆に撃退する。彼女の空手の実力からしたら、南波ら三人相手でも油断しなければ負けはしない。
力で解決するのは本意ではないけど、彼女はそれで解決すると思ったらしい。
たが、予想外にも南波たちは屈しなかった。
「止めたければ俺たちを殺すんだなッ、そうじゃなきゃ、一生、アイツを苦しめてやる、今回は運が良かったが、次も生きてるとイイよなぁ」
いざとなったら得意の空手で懲らしめれば解決できると安易に考えていたミカ姉にすれば、相手が折れず、目論見とは逆にますます憎悪を僕に向けていく状況は想定外だろう。
今回は車に轢かれても運良く骨折ですんだが、次は僕がどうなるかわからない。その恐怖にミカ姉の方が屈した。
そこで泣きながら謝罪すれば、三人組が相手の弱味に付け入らないはずもない。彼女に対してある交換契約を突きつけてきた。
――その壱、僕の合格発表があるまでの間、三人に対して絶対服従を誓う牝奴隷となる。
――その弐、反抗は許さず、命令は必ず実行する、もし歯向かった場合には罰を素直に受ける。
――その参、その対価として、三人組は僕に手を出さないし、関わらない。それは約束の契約期間を過ぎても有効として永続する。
馬鹿げた交換条件だが、僕を救いたい一心だったミカ姉には断ることなどできなかった。
そうして、続く記録映像では、全裸にさせられた彼女が隷属の交換契約に従い、恥辱にまみれた奴隷宣言をカメラに向かってさせられていた。
「わたくし、心空 未可子は……ご、ご主人さまたちに……絶対服従の……ど、奴隷と……なることを……誓います。ご主人様には、この……うぅ……処女マ×コを……捧げますので、どうか……うぐぅ……従順なめ、牝豚……奴隷に……なれるよう……厳しくちょ、調教……して下さい」
カメラに向かって大股を開いて、自らの手で秘部の奥までさらしながら、涙ながらに笑顔で宣言させられる。
あまりの恥ずかしさに泣き崩れるが、そんな彼女に彼らは紅い綿ロープを手に持って迫る。
「あ、いやッ、なんで縛るの、言うこときくっていってるのに」
背後に組まされた両手首をロープで縛られて、ミカ姉は嫌悪の声をあげる。だけど、絶対服従を誓わされているために抵抗は弱々しく、悔しげに身体にロープが巻かれていく。
「うるせぇ、散々ボコボコにしておいて良くも言えるなぁ、また暴れないように縛っておくんだよ」
「それに奴隷の調教といったら、こうやって自由を奪うもんだよ。すぐに首輪とか卑猥な衣装とか……あぁ、バイブとか道具も買い揃えないとな」
「そうだぜ。そのうち縛られただけで濡れちゃうようになるかもな」
「ば、馬鹿じゃないのッ、そんな変態になるわけないでしょッ」
想像してたよりも大きなミカ姉の乳房、その上下を横切るように南波の手によってロープが巻かれていく。
迷いもなく、手慣れた印象の縛り方だった。女性経験も済ませてるだけでなく、そういうプレイの経験があるのだろう。他の二人に比べて余裕があり、ミカ姉の耳元でなにやら囁きながら緊縛を完成させていった。
「あぁ、こんな格好なんて嫌ッ……うぅ、恥ずかしい……」
ミカ姉は後ろ手に縛られた上、両脚がM字開脚になるように縛られてしまう。
大きな乳房をさらに強調するように根元をロープで絞りだされ、スラリと長い脚も折り曲げた状態で脛と太ももがグルグル巻きにされていた。
ゴロンと仰向けに転がされれば、股間を隠すことも難しい。必死に不自由な脚を閉じ合わせようとするのを、両側から押さえつけられて封じられてしまう。
「ほら、隠すなよ。折角、処女マンを捧げてくれるんだから記念に撮っておかないとなぁ」
全裸になった南波がカメラを片手に、緊縛されたミカ姉に近づく。その股間では不気味に黒ずんだチ×ポが勃起した状態で見えた。
「なんだよそれ、そんなデカいのでミカ姉の……うぅ、やめろ」
まだ濡れてもいない秘部に潤滑用のローションを塗りつけ、ゆっくりと亀頭が押し付けられる。
「あぁ、や、止めて……やっぱり、それだけは許してぇ」
「嫌だねッ――おらッ、入ったぞッ……へへッ、キツキツだなぁ……さぁーてと、では処女膜の開通だ」
「い、いや、いやだぁ、やめ――ぐぅぅぅッ」
「ほら、呆気なく貫通したぜぇ、これで女になったわけで、俺が初めての男ってわけだ」
「うぅぅ……」
処女を失ったことに勝ち気なミカ姉もポロポロと涙を流す。その泣き顔も股間から滲み出る血の痕跡もカメラは克明に記録していった。
「最初はアイツにあげたかったか? そりゃ残念だったなぁ、さーて、そんじゃぁ、その初めての男の感覚をこれから身体に刻み込んでやるからな」
「――いッ、ぐぅぅぅ」
「痛みで泣き叫ばないのは偉いが、それだと可哀想だよなぁ、よぅ、お前らも少し手伝ってくれよ」
親切そうな言葉だが、痛みに耐えるミカ姉に対して、のっけから荒々しい挿入をしている。
声をかけられた仲間ふたりも、待ってましたとばかりに緊縛された彼女に手を伸ばす。
ひとりが乳房を荒々しく揉みたて、徐々に勃起してくる乳首を咥えて、チロチロと舌で転がしてはネチッコイ愛撫を繰り返す。
その一方では、もうひとりが彼女の顔を挟み込んで、無理やりキスを交わそうと迫った。
「んんーッ、い、いやッ、絶対に嫌よッ」
「文句の多い奴隷だなぁ、ほれ、援護射撃してやるから、初キスはお前が奪っちまえよ」
南波がピストン運動を繰り出しながら、その根元に隠れるクリ×リスを指先で探し出す。器用に包皮を剥き上げると、ローションをまぶした指先で扱いてみせる。
「あッ、そこ、ダメッ……ほんと、ダメッ、ダメだから――むぅ、むぐぅぅ」
本人もあまり触れてなかったらしい急所を責められて狼狽するところで、唇も奪われてしまう。
無理やり入り混んでくる舌の感触に、嫌悪の呻きをあげていた。
「さーて、これで初キッスもゲットと、あと何個初めてをゲットできるかなぁ、ひとまず俺は、次は初中出しで綺麗な子宮を俺のザーメンで満たしてやるよ」
南波はミカ姉の腰を掴むと、本格的な挿入に入った。
ドスドスと音が聞こえそうな激しい挿入を受けて、緊縛されたミカ姉の乳房がバウンドする。
「ほら、そろそろ出してやるからな」
「――ぷはッ……えッ、ちょっと……ちょっと待って、避妊してない……いや、ダメよ、それだけはダメぇぇ」
「本当に、うるせえ奴隷だなぁ、絶対服従なんだから、文句を言うなよぉ、安心しろ孕んだら堕ろす手術代は払ってやるよ」
「いや、いやッ、いやだぁ、赤ちゃんできちゃう」
「ほら、糞ガキのチ×ポで犯されて孕みやがれッ」
ミカ姉が泣き叫ぶ中、雄叫びとともに南波は激しく腰を打ち付け、ブルブルと腰を震わせると恍惚の表情を浮かべて堪能する。
それから処女を奪い、中出し射精までした征服成果をカメラにおさめて、すっかりご満悦の様子だ。
「あぁ、ミカ姉……ミカ姉がぁ……」
子宮に憎い糞ガキの精液を注ぎ込まれて、恥辱の涙を流すミカ姉。その画面の彼女と一緒に僕も泣き崩れてしまう。
だけど、映像はまだはじまったばかり、二ヶ月近くの記録映像が延々と続いていく。
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