隷属の交換契約 ー変えられた僕の幼馴染みー

【6】潮吹き連続絶頂拷問

 次の映像は、これまでとは大きく違って異様な雰囲気の場所だった。
 薄暗闇の中に見えるのは、天井から垂れ下がる鎖や煉瓦風の壁に設置されたX字の磔台、三角木馬やギロチンの固定台など普段の生活で接することもないモノばかりで、西洋の拷問室を連想させるSMプレイ用の部屋だった。
 そんな中でスポットライトに照らされた椅子にミカ姉がいた。あの奴隷装束と呼ばれた黒い下着姿で拘束されていた。
 産婦人科の分娩台みたいなアームに両脚を固定されて、大きく開脚するポーズを強要されている。その上、両腕を高々と掲げられてヘッドレストの後ろに手枷で繋がれてしまっていた。
 完全に自由を奪われた状態であっても、黒髪をポニーテールにまとめた彼女は相手を睨み上げる気迫をもっていた。

「今度は、どう辱めようっていうの?」
「ホント、未可子のそういう気の強いところ、俺は好きだぜぇ……チ×ポ入れられてアンアンと鳴くときのギャップとか可愛いと思うしなぁ」
「か、かわ……う、うるさいわね……は、早く、いつもみたいに犯しなさいよッ」

 南波の言葉に意表を突かれたのか、耳まで赤くして怒鳴るミカ姉の姿に、ほんのわずかにだけど違和感を感じてしまった。

(……あれ? なんだろう)

 嫌悪する相手を睨みつけて怒鳴り返す、今までと変わらないことなのに、なぜか胸がチクリと痛む。

(いや、違うって……だって、無理やり変な交換条件を守らされて、一方的に犯されてるじゃないか、そんなわけないよ)

 違和感を感じたのは、ほんの一瞬、僅かなイントネーションの違いだけで、次の瞬間には彼女の口調も戻っていた。
 だけと清水に滴った一滴の墨のように、うまく説明できない嫌な感情が僕の心に広がって心が落ち着かない。
 そんな僕の胸中とは関係なく映像はその後も続いていく。

「でも、悪いなぁ、今日の主役は俺じゃねぇんだよ、こいつらがメインで未可子の相手したいって熱望するからよぉ、悪ぃけど付きあってくれや」
「……えッ……あぁ……フン、どうせ私には選択権なんてないんでしょッ」
「ははッ、そういうこった」

 その時ばかりは何故か年相応の笑いを浮かべた南波は、ミカ姉に唇を重ねる。
 彼女も嫌がる素振りをみせるものの、根負けして舌を絡め合う。恋人同士が交わすような濃厚で甘い口づけに、いつしか媚声を鼻先から漏らしながら舌を絡めあっていた。
 数分にも及ぶディープキッスから離れていく舌先を透明な糸が名残り欲しそうに繋ぐ。
 蕩けた眼差しで見上げるミカ姉に満足そうな南波は、彼女の口元を拭うと代わりにバルーンギャグを噛ませる。
 口元を覆う枷裏にあるゴム製の風船を口に含ませると、付属のベルトを後頭部で締め上げて固定する。
 そうして、口元から垂れ下がるポンプを握れば、口の中にある風船が膨らんでいく仕掛けだ。

――シュコッ……シュコッ……

 握られるたびに徐々に膨らむゴム風船。それは頬がパンパンに膨れるほど口の中を占めるとともに、舌まで動けないよう押さえ込んでしまう。

「……んんぅ」
「ある意味、コイツらは俺よりもキツイ相手だからなぁ、お仕置きで壊されないように頑張ってくれよなぁ」

 なにか不穏なセリフを残した南波と入れ代わりで彼女の前に立ったのは、フェラチオ好きを語っていたヤツだ。
 彼女の脚の間に置いた椅子にドカッと居座る。その手には手術で使うような薄手のゴム手袋がはめられていて、その仕草はなにか儀式めいて見えた。
 まず、そいつが手にしたのはカミソリだ。蒸らしたタオルをミカ姉の股間に押し当てて黒い茂みを蒸らすと、シェービングクリームを塗って刃を当てる。

「んぐッ!?」
「おっと動くと切れるからなぁ、ジッっとしてろよ」
「……ぐうぅぅ」

 異変を感じて身動ぎしだしたミカ姉も警告の言葉で止まる。その間にジョリジョリと陰毛が静かに剃り落とされていった。
 そうして、タオルで拭き取れば、まるで赤子のようにツルッとした肉丘になってしまう。
 仕上げとばかりに脱毛クリームを入念に塗られて剃毛作業は完了した。

「おーッ、綺麗に仕上がったなぁ」
「やっぱパイパンの方がいいよな、いろいろとしやすいからな」
「うぅぅぅ……」

 仕上がり具合を鏡で見せられて、自分の下半身の状態に呆然としている様子に、連中は渇いた笑みを浮かべ合う。

「気に入ったかよ、契約期間中はこれでいくかんな」
「そのうち、ここにタトゥーを入れてやりてぇよなぁ……で、次はどうするよ?」
「買い揃えた道具を使って、たっぷりイカせてイキ癖をつけてやりたいな……そういうわけで、まずは弱いとこ探しだな」

 ローションをミカ姉の秘部にたらすと入り口に沿って指を這わせてほぐして、徐々に二本の指を挿入していく。 
 その動きは何かを探るようで、先程までのふざけた姿とは打って変わって真剣な眼差しだ。
 指先に神経を集中しながら、膣内を進ませていた動きがピタリと止まる。

「……んぅンッ!?」

 ミカ姉の身体がビクッと反応すると、真顔だった男の口元がニタリと不気味に吊り上がる。

「……ふーん……発見した、ここだなぁ」

 男の指がそれまでの探るような動きから、一点を責めるものに変わった。
 途端にミカ姉の身体がブルブルと震えだして、当人も戸惑いの様子をみせる。
 身体が震えは激しくなり、すぐに異変の結果がわかった。

「うぅ……うむ……むぐぅーッ」

 腰が跳ねたかと思うと、指が抜かれたミカ姉の股間から透明な液体が噴出される。

「えッ……オシッコなの?」

 僕の疑問には、すぐに画面の中の連中が教えてくれた。

「おーッ、すげー潮吹きじゃん」
「これで初潮吹きもゲットだな」

 凄く感じた女性が起こす現象として、漠然とした性の知識で存在を知っていたけど、実際に見るのははじめてだった。
 それも、ミカ姉の潮吹きとなると複雑な気分になる。
 当人のミカ姉は潮吹きの存在自体を知らないのだろう。フーッ、フーッっと激しい息遣いしながら自分の身に起こった現象を理解できずにいるようだった。

「うんじゃぁ、こっからがスタートだ。潮吹きが癖になるように、死ぬほどイキ狂わせてやるからな」

 指先にシリコンのトゲが付いた指サックを装着すると、同じところを執拗に責めはじめた。
 指を動かすたびにミカ姉の腰が面白いようにカクカクと跳ねて、すぐに絶頂に追いやられて潮を吹いてしまう。
 仰反る身体がガクリと崩れて、身体が激しい刺激 でなかなか震えが止まらない。  だけど、そいつの指は休む暇を与えずに、ひたすら見つけた弱点を責め続けた。

「んーッ、うぐぅぅぅッ……ん、んん……うぐぅぅぅッ」
「おッ、また吹いた、これで五回目か、どんどん間隔が狭まってきたなぁ」
「あぁ、もう絶頂状態から降りられずにいるはずだな、気絶するまでに、あと何回イかせられるかで、次の担当を賭けようぜ……ちなみに俺は十ニ回な」
「あははッ、そりゃいい、なら俺は十五回に賭けるぜ」

 ふたりが賭けをしている間にもミカ姉は絶頂と潮 吹き繰り返して、十七回目で白眼を剥いて反応が無くなった。



 画面が切り替わると、今度は吊られているミカ姉の姿が映った。
 天井から鎖で吊るされた二メートルほどの鉄棒。それを肩に担ぐようにして、左右に伸ばした両腕が手首、二の腕、肩とそれぞれが枷で鉄棒に連結されている。
 さらに下半身は膝裏に通された鉄棒によってガニ股の格好にされた上、足首の枷が床に埋め込まれたU字フックに鎖で繋がれているのが見える。
 アイマスクと口枷はすでに外されて、まだ気を失っているのか瞼を閉じてガックリと頭を垂れていた。

「さーてと、今度は賭けに勝った俺の番なわけだが……よし、コイツを試そう」

 大人のオモチャを解説していたヤツが手にしたのは、十手のように二又な形状の器具だった。
 長い方は電動歯ブラシのように細い柄で、先端が吸盤の付いた球体になっている。
 一方で、短い方はアールを描いた先端に穴が開いた造りだ。穴の中には細かいブラシが、イソギンチャクの口のように外周に沿って幾層にも連なっているのが見える。
 スイッチを入れると、先端の球体が細かく振動し、穴の中にあるブラシが凄い勢いで回転するのがわかる。

「さて、まずはさっきの弱点だな」

 愛液でまみれるミカ姉の秘部に長柄の方をゆっくりと沈ませていく。

「うッ……うぅン……」
「アイツの指で散々イッたようけどよぉ、コイツはもっと凄いぜ。指では出来ないようなピンポイントの責めが出来るのが売りさぁ……さぁ、ここだな」
「――あッ!? な、なに!?」
「やぁ、起きた、早速だけど、コイツの威力を試させてもらうよ」
「――ひぃッ、んんんッ、だ、だめッ……これだめぇぇ――イ、イグぅぅぅ」

 挿入された器具が振動をはじめると、ミカ姉の顔が跳ね上がり、先程までよりも早く絶頂に達して潮も吹いてしまう。

「おーッ、すげー、秒殺じゃんか」
「吸盤が貼り付いて振動百パーセントな責めだから、快楽から逃げようがないんだよ……で、こいつの面白いのが、もう一方さ」

 長柄の位置を固定すると、根元でプックリと勃ちはじめたクリ×リスに短い柄の先端が近づく。
 先端に開いたブラシ口にそれを吸い込むと、内部で回転するブラシが刺激していく。

「あひぃ、それダメぇぇぇ、もぅ、イ、イッちゃうぅぅ」

 ものの数秒でガクガクと腰が前後に振りはじめると、盛大に潮を撒き散らして絶頂を迎える。

「おもしれぇ、プシュ、プシュッて吹きまくりじゃん、俺にもやせろよ」
「なら、俺は乳首用の吸引ブラシを試してみるわ、多用すれば長乳首になるらしいぜぇ」

 新しい器具のデモンストレーションとばかりに談笑しながら機器を操作していく。
 だけど、その反面、被験者となるミカ姉は望まぬ絶頂をさせられ続ける。
 やっかいなのが、彼らが射精を目的にしていないことだった。射精なら肉体的、体力的に限りがある。
 だけど、それらの制限なしに、オモチャで遊ぶ子供のように飽きることなく責め続けられたら、ミカ姉が耐えられるか不安になってしまう。

「だ、だめだって、ま、また――イ、イグぅぅぅッ」
「イッたからッ、もぅイッたから――すぐイィィぐぅぅぅ」
「ま、まって――ぐぅぅ、や、やめ――イッちゃうぅ」
「止め、止めてぇ、いや、もぅ、イギたくないのぉ――グぅぅぅ」
「お、お願い、あぁぁ、お願いだからぁぁ――またイッじゃぅぅぅ」
「いやぁぁ、止めてぇ、もぅ無理、もぅ、死んじゃう、死んじゃうからぁ、ひぃぃぃぎぃぃぃ」
「赦して、もぅ……ひぎぃぃ、ゆ、赦してください――いぐぅ、いぐぅぅぅ」
「な、なんでもするッ、なんでもするからぁ――もぅ嫌ぁぁぁ、ぐおぉぉぉぉぁッ」
「狂っちゃぅ、狂っちゃうのぉ、おぉぉぉンッ、頭が……もぅ……おかしくなりゅぅ」

 強すぎる快楽は拷問でしかないと目の前の光景が物語っていた。
 喘ぎ声は、すでにミカ姉とは思えない獣のような唸り声となって、止めて欲しいと哀願する絶叫とともに響き渡る。



 責めがようやく終わった時には、度重なる潮吹きで床は水浸しで、吊られた彼女は鉄棒に身を委ねてピクピクと痙攣していた。

「あ……あぁ……ぁぅ……」
「あはは、すげーアクメ顔してるじゃんよぉ」
「キリリとしてたお姉さんが、無様なメス顔をさらしてるの超面白れぇよな」

 最後には号泣したミカ姉の顔は、涙と涎でまみれたまま焦点の合わない目で床を見つめていた。
 そんなボロボロの状態なミカ姉の前で、責めの間は傍観していた南波が、顎に指をかけてミカ姉の顔を覗き込む。

「うぅ……もぅ……赦して……」
「なら質問タイムだ、ちゃんと思い出せよ。俺たちと契約した項目のひとつめを口に出してみろよ」

 突然の問い掛けに、連続絶頂の影響で思考がまともにまわらない中で、彼女は必死に思い出す。

「……合格発表が……あるまでの間……三人に対して絶対服従を誓う奴隷となる……です」
「なら、ふたつめは?」
「反抗は許さず……命令は必ず実行する……もし歯向かった場合には……罰を……素直に受ける」
「なーんだ、ちゃんと覚えてるじゃねぇかよ」
「……?」
「なら、先日の外へと連れ出そうとした時に、なんですぐに従わなかった?」

 夜の公園での露出散歩の件を言っているのが分かった。確かにミカ姉は連れ出されそうになって躊躇していた。

「……それは……」
「あぁ、言い訳はナシだぜ、未可子が歯向かったからアイツら罰したわけよ……それじゃぁ、改めて聞くぜ? お前は俺たちの何だよ?」
「は、はい……絶対服従を誓う……牝奴隷です……」

 先程までの連続絶頂での苦痛が心身に刻まれたミカ姉は、可哀想なほどビクビクしていた。
 目の前の少年らの機嫌を損ねまいと必死なのが嫌でも伝わってくる。

「なら、必ず絶対服従だ、どんな命令でも従え」
「は、はい、絶対服従して、どんな命令にも従います」
「本当に、どんな命令でも従うんだな?」
「はい、従います……だから、もぅ……」
「だってよぉ、どうするよ?」
「ならお仕置きタイムは終了でいいんじゃねぇ」

 それにホッとするミカ姉だけど、続く言葉によってそれも呆気なく終わる。

「じゃぁ、これからはお愉しみタイムでいいんだよな、まだ試した道具が、いっぱいあるんだよ。次はこの尿道責めのヤツがいいなぁ」
「なら、吸引のやつでデカクリになるか試そうぜ、ピアスもしてやりてぇしよぉ」

 盛り上がるふたりの様子に、みるみる顔が青ざめていく。

「な、なんで……絶対服従で、言うこと聞くって言ってるのに……」
「馬鹿だな、今度は俺らが純粋に愉しみたいからやるに決まってるじゃん」
「さっきのは南波の手前、少しは手加減したんだぜ、今度はちゃんと壊しにいくから覚悟しろよな」 「……っというわけだ、悪ぃなぁ」

 なぜか寂しげにする南波が、背を向けてひとり部屋から出ていくと、残ったふたりが残酷な笑みを浮かべて近づいてくる。

「……いや……いやよ……無理、無理、無理……絶対に耐えられないから……」

 心底、恐怖しているのだろうミカ姉の拘束された身体がガクガクと震えだす。
 逃げたくてもカチャカチャと連結された金具が鳴るだけで、厳重に拘束された肉体は身動きすらまともにできない。

「に、肉便所だからぁ、わたしぃ、ご主人さまたちの牝奴隷なの認めるからぁ、だから……お願い……お願いします……お願いしますから……」

 すでに反抗する気力も潰えて、チョロチョロと失禁までして哀訴を繰り返す。
 あの颯爽として強かった憧れのミカ姉とは思えないほど、痛々しい姿だった。
 その彼女が泣き叫びながら再び絶頂地獄へと突き落とされるのを、ただ見ているしか僕にはできなかった。




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