螺旋姦獄 奪われた僕の幼馴染み

【4】全頭マスクの少女

 気が付けば僕は抵抗する暇もなく、さらなる拘束を施されて完全に椅子に縛り付けられていた。
 元々そういう意図で作られた椅子だったのだろう。各所にはベルトを通せるスリットが設けられていた。そこを通したベルトによって四肢の自由を完全に奪われていた。
 手錠によって背もたれの後ろに固定された両腕
に加えて、両脚も大きく広げるように足首と太ももに巻かれたベルトで新たに固定されてしまった。
 その脚の間に真夜さんは跪いて、僕の股間へと手の伸ばしているところだった。

「うぅ、もう止めて……」
「いい声ねぇ、もっと聴かせてよ」

 白く細い指が肉茎に絡みついて扱きあげてくる一方で、もう片方の手が陰嚢を優しく包み込んで揉んでみせる。
 その力加減や刺激の与え方は絶妙で、先端からトロトロと溢れでるカウパー氏腺液が止まらず、それを舐めとるように彼女の舌先が触れてくる。
 ゆっくりと亀頭を舐めあげると、僕を見上げながら傘裏まで舌先を刺激してくるのだった。
 はじめての異性による愛撫の数々に、ふたたび射精の気配が込み上げてくる。

「ぐぅぅ……」

 だけど、その願いが叶うことはない。肉茎の根元近くに巻かれたペニスバンドが射精するのを阻んでいるからだった。そのために、いくら力もうとも射精することは出来なかった。
 その状態で刺激を受け続ければ、血流は流れ込んでくる一方で、肉棒は今までにないほど激しく勃起してしまっている。おかげで快楽だけでなく貧血によっても頭がクラクラしていた。
 そんな僕に追い打ちをかけるように彼女は怒張に咥えて口腔奉仕までしてくるのだった。

「んッ……うふぅ……んッ、んんぅ……」

 学園でも一、二を競う美人先輩が、僕の激しく勃起した肉棒を咥えて見上げてくる。
 その温かく包み込んでくる口腔と這わされる舌の感触は甘美そのもので、その肉悦にはもう抗えそうにない。

「うぅ、も、もう……許して下さい」
「なら目線を外さないで、あちらをしっかりと見てなさいッ」

 その言葉に少しでも抗おうものなら、今のような生殺しが永遠に続く。娼婦のように熱心に奉仕をしつつも、その眼差しと口調はSMの女王様のように厳しくなっていた。
 彼女に強要されているのはモニターに映し出された光景を見続けることだけだ。そこでは拘束された全頭マスクの少女が延々とヤクザ者たちによって悶え狂わされているのだった。

「彼らはねぇ、女を誑し込んで風俗に沈めるのを生業にされてるプロの方々なんですって。女を篭絡するために鍛え抜かれたテクニックの持ち主たちに責められて凄い状態ね」

 肉棒への愛撫を絶やすことをなく、真夜さんはそうやって映像の状況を事細に解説してくる。
 いまや僕は上着もはだけさせられて、そこに彼女の舌が這う。硬くなった乳首を吸い上げられ、弱い耳元に熱い吐息を吹きかけながら舌までいれられると、ゾクゾクと肉悦が背筋を駆け上り脳を震わせられる。
 そうやって彼女の卓越した愛撫によって脳を蕩けさせられた僕は、まともに思考できる状態ではなくなっていた。
 射精できない生殺しの状態が一時間以上も続けられて、僕の頭を占めるのは射精したいという願望ばかりになっていた。

(あぁ、あの子も一緒だ、同じく逝かせてもらえていない……)

 モニターに映る少女もヤクザ者たちに代わる代わる責められて悶え狂わされていた。
 黒いラバーショーツから垂れ下がるコントロールを操作されるたびに、高まるモーターの駆動音とともに全頭マスクの下から切なげな呻き声が溢れ出す。
 大きく上体を仰け反らせたところをピンチで押し潰されている乳首を責められ、乳房を掬いあげるようにして揉み上げられる。
 そうして責められ続けた少女が絶頂の気配をみせはじめると、男たちは一斉に手を引いてしまう。
 僕と同じく絶頂をはぐらかされ続けて少女も気が狂わんばかりだろう。黒革で覆われた頭部をイヤイヤと左右に激しく振りあげる。その姿に男たちは嘲笑するのだった。
 ヤクザたちに責められる少女と鏡に映る真夜さんに責められる僕の姿を同じ視界に入れて、いつしか同じ境遇に置かれた少女に対して強い共感を得てしまっていた。

『おら、最初の頃の威勢のよさはどこいったよ』
『ジャジャ馬のくせにマゾっ気も強いときた、すっかり虐められて濡らすようになったな』
『恨むなら八咬連合の坊っちゃんたちに歯向かったお前の姉貴を恨むんだな』

 バシバシと突き出されたヒップがスパンギングによって朱い手形が次々と刻み込まれていく。
 そうして染みひとつない臀部が猿のように無惨に朱く染められていった。

(あれ? なんだろう……)

 聞き流していた男たちの言葉に、なにか引っ掛かるものがあった。
 嫌な胸騒ぎが駆け抜けて、頭の片隅では先ほどからなにかを激しく警告している。だけど、それが何なのか確かめるのが恐ろしかった。

「あら、ようやく主役の登場のようだね」

 モニターでは新たな展開が訪れていた。部屋の扉が開かれて新たな人物が現れたのだった。
 鋭い目つきで危険な気配を漂わせるのは、繁華街で渚に絡んできた沢村だ。
 ベッドの上で悶えさせられている少女の姿に、舌舐めずりをする姿は狂犬という言葉がお似合いだろう。
 その後ろには相棒の土屋の姿もあった。
 眼鏡の奥から見える冷たい眼差し、計算高い男も少女の無惨な姿に興奮を隠せずにいるようだった。
 顔を見合わせて乾いた笑みを浮かべた二人が近づくと、それまで少女を嬲っていたヤクザたちが一斉にベッドから離れた。

『お疲れ様ですッ』

 直立不動の姿勢で挨拶をするヤクザたちに沢村は鷹揚に応える。
 あきらかにヤクザたちの方が年上だが、立場は逆のようだ。噂通りに親族に暴力組織の関係者がいるのは確実なようだ。

『いい感じに仕上がっているようだな』
『えぇ、坊っちゃんたちが来るまでクスリを飲ませてタップリと焦らしておきましたからね。イイ感じでトリップしてますよ』
『よくやってくれた、後は俺たちでヤルから今日は上がってくれや』
『あぁ、僕からも、外に待機している男から金をもらて楽しんでください……それじゃ、お疲れ様』

 沢村と土屋はそれぞれ男たちを労うと退室していく彼らと入れ代わり、いそいそと服を脱ぎ捨てていく。
 どちらも準備は万端といった様子で股間では怒張がいきり勃っている。
 割れた腹筋の沢村の方は、剛直という言葉が似あう太く黒々と淫液焼けしている。
 土屋も沢村ほどではないが、長さと亀頭のエラの張りようは特筆するほどのものだった。

『それじゃ、取り決め通りに俺からいただくからな』
『しょうがないね。その代わりアナルの優先権はこちらが貰うからね』
『ホント、お前はケツが大好きだな。なら浣腸するのも譲ってやるよ』

 二人でこういう事をするのにも慣れているようで、お互いに裸を見せるのにも抵抗がないようだ。
 手早く手順を打ち合わせると少女の前後にそれぞれ位置を決める。

「な、なんでアイツらが……それに、あの子に、なにをするつもりだよ……」
「あら、裸で男女が揃えばヤルことは決まってるよね。うふふ、もちろん私たちもだけどね」

 上品そうな顔には不釣り合いな舌舐めずりをすると真夜さんは、再び僕にキスをしてくる。

「あッ、やめ――んんッ……うぷぅ……はぁ、はぁ……あむぅ、うむぅ……」

 彼女がキスをほどくと二人の舌先を透明な糸が繋ぐ。
 それを指先で掬い取って満足そうな笑みを浮かべる。

「すっかり、アナタのことが気に入っちゃったわ。たっぷりと虐めてあげるから、素直にこうお願いしてごらんなさい」

 耳元で囁かれた言葉に思わず赤面してしまう。せめて反抗の意志を示そうと画面から目を反らして彼女のことを睨みつけた。
 だが、それも僅かな間だった。卓越した彼女の愛撫によってその怒気も呆気なく霧散させられてしまったからだ。
 僕への愛撫を繰り返すうちのすっかり細かなツボまで把握されてしまったようだ。時間がたつほどに弱いところが露見して、そこを重点的に責めてくる。
 ただでさえ、他人から愛撫されるなんて初めての経験だ。免疫のない僕を彼女によってあっという間に果てさせられているだろう。
 だけど、ペニスサックを装着されている今は僕が出したくても出せない状態になっているのだった。

「あぁぁぁッ」
「あら辛そうね、早く素直になった方がいいと思うけど、私は何時間でもお付き合いするわよ。でも、あちらの方はもう始めるみたいだけどね」

 僕の膝の上に座り、見下ろしてくる真夜さん
。嗜虐の笑みを浮かべる彼女は、破裂しそうなほど膨張した僕の肉茎をあやしながら耳元へ責められている少女の状況を実況してみせた。
 それについに根負けして、モニターへと視線を戻した僕の目に拘束された少女の股間へと手を伸ばす沢村の姿が飛び込んでくる。
 拳ダコのできた太くてゴツい指がラバーショーツのファスナーを掴み、ゆっくりと開いていった。

『んんぅぅン』
『今さら暴れんなって、ずっと生殺しでツラいんだろう? いま楽にしてやんよ』

 黒いゴム生地が開き、内部は溢れ出した愛液で激しく濡れ光っている。その源泉である硬く閉ざされた谷間から生えるピンクのコードを引いていく。

『んほぉ、おッ、おぅぅぅ』
『ちょっと前まで処女だっただけはあるな、まだまだキツキツだな』
『榧野のヤツが御執心になる訳だよな、あのオッサンのサドマド趣味に付き合わされて、コイツもマゾとして開花したみたいだな』
『お陰で予定よりも順調に奴隷化が進んでるみたいだしな……まぁ、俺らだけでもすぐにチ×ポ狂いのマゾ豚にしてやったけどよぉ、榧野も俺らもあの人の計画通りに進めるさ……そーら、そろそろ抜けるぞ』
『おッ、おぉぉぉン』

 わずかな抵抗ののちに秘裂からタマゴ状の物体が生まれ出る。コードに繋がったそれはローターと呼ばれる淫具だった。
 細かく振動を繰り返すピンク色のタマゴ。その表面には滴り落ちるほどの愛液がまぶされていた。
 同じようなコードがあと二本残っている。ひとつはキュッと閉された菊門、もうひとつは激しく勃起している陰核に粘着テープで貼り付けてある。
 先にローターを抜かれた秘裂からは愛液がさらに溢れ出して、物欲しそうに蠢いているのがモニター越しでもよくわかった。

『どれどれ、どんな具合かみてやろうか』

 格闘家特有のゴツゴツした太い指が、その中へと差し込まれる。グジュリという音が聴こえてきそうなほど濡れそぼつ肉壺は、侵入してきた男の指を迎え入れて嬉しそうにギュウギュウと締めつけていた。

『おぉぅ、コイツも格闘技をやってただけあって凄い締まりだな。こりゃ、タップリと楽しませてくれそうだぜ』
『お前が手放しで褒めるなんて珍しいな、ならアナルを責めるのも期待できるな』

 不良学生たちは残忍な笑みを浮かべて、それぞれが拘束された少女を責め始める。

『むぐぅぅぅ』
『制服の上からだと着痩せして見えたが、胸も意外に大きいよな』
『姉貴ほどの大きさではないけどな、でも揉み心地は合格だよ』

 土屋は双乳を握りしめて批評してみせる一方で、沢村は秘裂へと肉茎を擦りつけてみせる。
 熱く硬い肉の感触から逃れようと少女は腰を振るのだが、拘束された身では大して動けはしない。かえって押し付けられる沢村の剛直に愛液を塗り付けるだけなのだった。

『俺のは人一倍大きいからな、こうして潤滑油代わりに濡らしておかねぇと裂けちまうぞ』
『チェッ、お前が先だと緩くなるんだよなぁ』
『勝負に負けたお前が悪いんだぜ』

 悔しがる土屋に優越感を得ながら沢村は結合の準備をすすめる。逃れようと身を引く少女の細腰を掴むと、亀頭を薄い肉溝に押し当てる。

『んッ、んん――ぅッ』

 全頭マスクの下から聞こえる少女の苦悶の唸りが沢村をさらに悦ばせる。
 僕のよりふたまわりは太い剛直が窮屈な入口を抉じ開けると、杭打ちの要領で徐々に結合を深めていく。

『やったッ、ざまぁみろッ、生意気な女にぶち込んでやったぞッ』
『んぐぅ、ん、んんぅッ』

 のっけから激しい抽送をぶちこまれて少女の身体が前後に揺らされる。それに合わせて、細身には不釣り合いなほどの大きな乳房が激しく弾むのだった。

『おらッ、おらッ、俺と繋がって、どんな気分だよッ』

 嫌悪の気配を見せていた少女を犯しながら、沢村は引き締まる肉洞の感触に酔いしれていた。
 それをより堪能しようと割れた腹筋に力を込めて、剛直で穿くように勢いよく腰を繰り出していった。

――パン、パン、パン

 乾いた肉音を響かせて、引き締まった美尻に腰を打ちつけていく。
 噴辱の呻きを上げていた少女に次第に甘い響きが混じりはじめる。その様子に順番を待つ土屋は口元を綻ばせていった。

『なかなかの良さそうじゃないか』
『あぁ、絡みつくように締め付けて、喰いこみが半端ないな。こりゃ、よがりだした時が楽しみだぜ』
『くそッ、たまんねぇなぁ……しょうがない、まず口を使わせてもらうからな』

 珍しく相好を崩す沢村に、土屋も辛抱ならなくなったようだ。
 上体を引き起こして背後から双乳をわし掴みにされる少女を前にして、全頭マスクの口元にあるファスナーをゆっくりと開いていく。
 それに伴い露わになっていく少女の口元。自由になった小さな口からは大きな喘ぎ声が溢れ出してくる。

『んあぁぁッ、あンッ、あぁン、い、いやぁぁぁッ』
『おらッ、しゃぶれッ』
『――むぐぅ、うッ、うくぅ……うぐぐぅぅ』

 土屋の怒張が口に突きつけられて、強引に押し込まれていく。
 卑しい肉棒を咥えさせられて苦悶の呻きをあげる少女。その姿に土屋もまた嗜虐欲を昂ぶらせていった。

『なんだ、フェラはまだそんなに仕込まれてないのか? なら僕がしっかり躾けてやるよ』

 黒革の全頭マスクに包まれた頭部を抱え込み、容赦なく腰を動かしていく。

『うぐぐぐぅぅ』
『おら、しゃぶれッ、舌を押し付けて頬を窄めるんだよ』

 イラマチオを堪能しながら土屋も高笑いを響かせると、抱えていた頭部を激しく上下に揺さぶっていく。
 そうして、ヌチャヌチャと派手な音を響かせてスロートをさせるのだった。

『んげッ、んおぇぇッ』

 喉奥を抉られて少女が激しくえづく。だが、土屋は容赦なくイラマチオを続けた。
 逆流してきた胃液が唾液と交じり、怒張によって掻き出される一方で、背後からは沢村が双乳を握りつぶしながら、狭い膣洞を抉じ開けて深部まで襲い掛かっていた。
 前後から上下の口を串刺しにされた少女は、悶え苦しみながらも次第にピストン運動に合わせて腰がクイクイと振られはじめる。
 被虐の魔悦に心身を汚染されて淫獄へと引きづり込まれているのだった。
 拘束された身体が痙攣するかのように震えだすまで時間は掛からなかった。

『そろそろ一発目を喰らわしてやるか』
『なら僕も最初は付き合おうか』

 沢村がピッチを上げて腰を打ちつけるのに合わせて、土屋も少女の頭を振り立てて、勃起全体を扱かせていった。
 そうして喉奥で射精を開始すると、沢村も雄叫びをあげて子宮めがけて精液を注ぎ込んでいく。

『むッ、むぐぅぅッ』
『おら、おら、いけッ、お前も一緒に逝くんだよッ』

 不良たちの精液を体内に注ぎ込まれて、少女は拘束された裸体をビクンビクンと痙攣させる。
 そうして彼女もまた激しいエクスタシーへと押しやられてしまうのだった。


 その後も沢村たちは場所を交代して何度も少女を犯し続け、僕も真夜さんに焦らされながら、その光景を見させられた。
 元空手部の沢村と金持ちの土屋は常人離れした精力を見せつけて、何度も射精して口と膣を犯しつくした。
 そうして、二人がかりで何時間も責められ続けた結果、ついに少女は気を失ってしまった。

『へッ、思い知ったかよ』
『まぁ、俺らに楯突いた代償は、これからも払ってもらうけどね』

 ふたりの足元には開いた脚も閉じられぬまま意識を失った少女が横たわっていた。
 その小さな頭部を沢村がグリグリと踏みつければ、その姿を土屋が撮影してみせる。
 パシャッ、パシャッとフラッシュが焚かれるたびに凌辱された少女の無惨な姿が記録されていく。
 そうして存分に撮影して溜飲を下げたのだろう、今度はその頭部を覆う黒革の全頭マスクを剥がしてかかる。
 全頭マスクに隠されていた素顔が徐々に露わになっていく。それに従い僕が心の片隅で感じていた不安が実体をもっていく。

「あ、あぁぁ……」

 マスクの下から現れたのは見慣れた顔――幼馴染みである最上 渚だった。
 彼女はグッタリとしたまま沢村に抱きかかえられて、穴という穴から白濁の精液を滴らせた姿でそこにいたのだった。


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