螺旋姦獄 奪われた僕の幼馴染み

【5】隠されていた現実

「アナタは渚のことが知りたかったのでしょう? これが彼女が隠している現実よ」
「ど、どうして……」

 呆然とモニターを見つめて声を震わせる僕の姿に、膝の上に跨る霞先輩は満足そうな笑みを浮かべる。
 首に両手をまわして耳元に口を寄せてくる。そうして熱い吐息をともに経緯を語ってみせるのだった。


 夏合宿の初日、合宿先である軽井沢の別荘まで移動する手段として3人の教師たちが運転する車が用意された。
 だが、多くの部員たちは、なにかと悪い噂が多く女子を好色な目で見てくる榧野の車に乗るのを嫌がった。
 そこで、部長である柳田先輩、常に毅然とした態度の霞先輩、そして渚の三人が乗ることになった。
 三台は一緒に出発したが、榧野の車だけは積み忘れた荷物を取りに戻った関係で出遅れることになる。
 途中から真夜さんが取りだして撮影を開始した車内でのカメラ映像がモニターに映し出される。
 榧野が運転するのはワンボックスカーだ。車体の後部には演劇で使用する小道具などがギッシリと積まれている。
 中央の席を向かい合わせにするようにして三人は、用意されていたお菓子や飲み物を頬張りながら和気あいあいとした雰囲気であるのが映し出されていた。
 榧野は運転に集中しているらしく寡黙を貫き、三人はそれなりに楽しく過ごしているのがうかがえる。
 だが、途中から渚の瞼が重くなり、ウトウトとし始める。その横では柳田先輩がすでに高いびきをかいている状態だった。

『あれ……なんでこんなに……眠いんだろう……』

 瞼を擦り一生懸命に眠気を払おうとする渚。そんな彼女に真夜さんは「着いたら起こしてあげるから」と安心して寝るように促すのだった。
 その誘惑に勝つことができず、渚もすぐに寝息をたてはじめてしまう。
 その途端、運転席で沈黙をまもっていた榧野がニタリを邪悪な笑みを浮かべていた。
 榧野 軍平(かやの ぐんぺい)――地学教師であり、かつては空手部と生徒指導を取り仕切る鬼教師であり、角刈り頭の強面で竹刀を片手に学園内を闊歩する彼は生徒から恐れられる存在であった。
 厳しすぎる彼の指導が許されていたのは、不良たちも彼の言葉に耳を傾けて言うことを聞いていたからだった。
 特に彼が顧問をつとめていた空手部の武道場は連中の巣窟と化していて、吸い殻や酒瓶が転がっていたが、ガス抜きの場が必要という彼の提言で見逃されていたほどだった。
 彼に面と向かって歯向かう者がいれば不良たちを操り嫌がらせをし、指導と称して反抗の芽を摘み取ってきた。
 そうして目をつけた女性に手を出して愉しみ、学園内で好き勝手していたのだった。

――だが、そんな彼の天下だった学内が最上 玲が赴任してからは雲行きが変わってきた……

 清廉潔白な玲さんは不正があればただちに正そうとする。何年も先輩である榧野に対しても毅然と立ち向かい意見する。
 その美貌をひと目見た時に手を出そうと誓っていた榧野だが、予想以上にジャジャ馬な彼女にいつもの手を使ってきた。
 不良たちに嫌がらせをさせて、それを彼が救う形で好印象を与えようと画策する。
 過去にもそれで自分の評価を上げてきた榧野だが、そこに誤算があったとすれば玲さんの強さだろう。
 圧倒的な強さで軽く返り討ちにされてしまった。それに火がついたのが沢村だった。気の強い女を打ち負かして犯すのが好きだという問題児だった。
 空手の稽古をつけるとの名目で彼らの巣窟である武道場に誘い込み、襲おうとしたのだ。
 その勝負は僅差で玲さんが勝ち、集団で襲いかかってきた残りの連中も一蹴する。
 その暴行未遂で加害者の多くが病院送りになるという事態に、日和見であった理事長も重い腰をあげた。
 学園内の風紀を正すとともに、不良たちを抑制できなかった責任を取る形で榧野は空手部の顧問と生活指導部長の座を取り上げられた。
 玲さんの目もあり派手な行動もできなくなり、最近では渚のように榧野を恐れぬ生徒も増えてきて榧野の権威もすっかり地に落ちていた。
 それ故に玲さんに対して深い恨みを抱いていたわけだが、そんな彼にある人物が今回の渚をターゲットにしたある計画を提案してきたのだった。

『やっと眠りやがったか、ピーチクパーチクとよくさえずって五月蠅かったぜ』

 まじめな振りをして肩が凝ったとゴキゴキと肩をならす榧野に、真夜さんも苦笑いを浮かべていた。

『それで、そのクスリはどれくらい効果が続くんだ?』
『うーん、一時間ぐらいって話だからゆっくりはできないわね』
『そんだけあれば十分だ。少しスピード出すからな、シートベルトをしておけよ』
『もぅ、事故だけは勘弁してくださいね』

 逸る気持ち抑えられぬとばかりに榧野はアクセルを踏んでどんどんと加速させていった。
。車は高速道路を降りると鬱蒼と茂った森の中を入っていく。
 私有地だと知らせる錆の浮いた看板の脇を抜けて進んだ先に現れたのは旅館だろうか、廃業して年月が経過しているのか蔦に覆われた廃屋のように見える。
 雑草の生える敷地に車を停めると、榧野は眠り続ける渚を肩に担いで建物の中へと入っていく。
 古びた外装とは異なり、昭和の空気が漂う温泉宿といった内部は清掃が行き届いていた。
 客室の扉が並ぶ通路を歩き、奥にある部屋に渚を運び込む。
 広々とした部屋はかつては上客用の特別な客室だったのだろう。
 上等そうな真紅の絨毯がひかれて室内にはソファなどが配置されており、その正面には襖で隔たれている隣部屋には淡い照明の中にひきつめられた寝具が並んでいるのが見える。
 榧野は担いでいた渚をそこに無造作に転がす。

『う、ううーん』

 下ろされた衝撃で眉をひそめるものの渚はまだ目覚める気配はない。
 カメラが周囲に向けられると部屋の様子が見えてくる。
 畳間の部屋は天井に頑丈そうな梁は走り、何本もの縄が垂れ下がっている。
 壁際には磔台や三角木馬が置かれ、奥には押入れを改造した座敷牢まで見える。
 さながら時代劇にでてきそうな和装の拷問室といった趣きだ。
 カメラは再び寝具の上で無防備に寝息を立てている渚の姿を捉える。
 初夏な色合いで揃えたサマーセーターにガウチョパンツという服装で、見送ったあの日の姿で渚はそこにいた。

『よしゃ、それじゃまずは脱がしておくか』

 榧野は鼻息荒く渚の衣服を脱がせにかかる。次々と剥ぎ取られていくうちにライトブルーの下着が露わになり、健康そうな裸体におもわず舌なめずりする。
 着痩せして見せていた彼女のたわわな乳房を前にして我慢できないとばかりにブラジャーの上から揉みたてて、その感触を堪能しはじめる。

『うッ……あん……』
『よしゃ、よしゃ、乳首が硬くなってきたな、感度は悪くなさそうだ』
『先生、お愉しみのところ悪いけど、時間がもうないわよ』
『チッ、しょうがねぇ、今は縛るだけで我慢するか』

 渋々といった感じで渚から離れると、様々な淫具が並ぶ壁際の棚から麻縄を手にする。
 使い込まれて浅黒く染まった麻縄が渚に巻き付けられていく。
 上体を起こして両手を背後で組ませると麻縄で縛っていく。そのまま高々と引き上げると残りの縄を身体に巻き付けていった。
 胸の上下を走る胸縄が脇の下で引き絞られると挟み込まれた乳房が根元から絞りだされる。
 余った縄尻を背後からの首の左右を通して、胸の谷間に括り付けられると、左右に分けられた双乳はさらに量感を増した。
 上体を縛り終えると今度は脚だ。長くてスラリとした美脚をそれぞれ膝を折らせると、太ももと脛を渡すように麻縄を巻きつける。
 M字縛った脚を膝が乳房の左右に来る位置で胸縄に固定されれば手脚を失った達磨のように転がされる。

『沢村らの話だとコイツもなかなか空手の使いらしいが、こうすれば手も足も出せまい』

 窮屈な姿勢に辛そうに眉根を寄せ始めた渚の姿に、榧野は満足そうに笑みを浮かべる。
 サドマドが趣味でそういう風俗店にも出入りしている榧野だから、実に手慣れた縄さばきだった。
 さらに壁に埋め込まれた鉄輪に鎖で繋がる首輪を渚に装着すると、目は黒い布で覆い、抉じ開けた口腔に大量のガーゼを押し込むと吐き出せないように手拭いで猿轡まで噛ませてしまう。

『これはサービスだ』

 ピンク色のローターを取り出して、渚のショーツの中へと潜り込ませる。股間に位置するように場所を調整すると弱でスイッチを入れる。

『んッ、うふぅン……』

 ジー、ジーッというモーター音とともに振動を開始すると、わずかに身じろぎする渚にほくそ笑んだ榧野は、名残り惜しそうにしながらもその場を後にするのだった。
 映像はそこで途切れ、再び開始されたのは榧野が戻ってきた時だった。
 真夜さんを合宿先に届けると、渚が急用で戻るために駅に送り届けてきたと参加者の前で報告していた。
 そのまま別荘を離れた彼は食料などを買い込んで、意気揚々と渚を監禁した廃旅館へと戻ってきたのだった。

『おぅおぅ、ちゃんと目覚めているようだな』

 廊下の方まで甘く切なげな呻きが聴こえていた。
 カメラで撮影しながら実況する榧野は、寝具の上で緊縛された身体を悶えさせる渚の姿に、残忍な笑みを浮かべるのだった。
 敏感な陰核にローターの振動を当てられて、猿轡の下から呻き声を漏らせている。大量の愛液を吸い込んだショーツはビッショリと濡れ透き通り、布越しに視認できる黒い茂みがなんとも淫靡だ。
 身体の自由を奪う緊縛から逃れようと足掻いたらしく、わずかに移動した彼女の柔肌には大量の汗の珠が浮かばせて、フーッ、フーッと荒い息遣いをしているのだった。

『どうよ、それは気持ちよいだろう?』

 目隠しで視界の見えない彼女は榧野がやっていたのにも気づけていなかった。声を突然かけられてビクッと緊縛された身体を震わせ、迫る気配から逃れようとする。
 だがM字開脚の恰好で縛られた身では身動きもろくにできない。ギシギシと身体に巻きつく麻縄を軋ませることしかできない。
 その哀れな獲物の様子に、榧野は獣欲を昂ぶらせて邪悪に笑う。

『どれ、改めて見てもイイ身体じゃねぇか、まだガキだと思ってたが、十分に牝の肉体じゃねぇかよ』

 黒いビキニパンツ姿になった榧野は下碑た笑みを浮かべながら寝具の上で胡坐をかくと、自分の膝の上へと渚を抱え上げた。

『んッ、んんぅぅぅッ』
『さっきは慌しくって堪能できなかったが、今度は存分に味合わせてもらう』

 激しく嫌がる彼女を背後から抱きしめながら、その柔らかは肉の感触を堪能する。胸縄で締め付けられた乳房に指を埋めて弾力を確かめ、冷たく湿るショーツの上から秘裂へと指を這わせる。
 イヤイヤと髪を振り乱す渚の首筋にベットリと唾液を塗りつけて嫌悪の呻きを上げさせる。

『んぐぅ、むぐぅぅぅッ』
『おうおう、活きがいいな。好きなだけ抵抗しろよ、その方が嬲りがいがあるってもんだ』

 生粋のサディストらしく本気で嫌がる渚を嬲るのに愉悦を感じている。耳を甘噛みしながら言葉で嬲り、もう逃れられないことを骨身にまで染み渡らせようとしているのだった。

『ほれ、弱のままだとちと刺激が弱すぎただろう? 出力をあげてやるからもっと悶えて見せろよ』
『うぐぅぅぅぅぅッ!!』

 コントローラーが操作されて聴こえていたモーターの響きが激しくなる。それに伴い渚も緊縛された身体を軋ませて激しく身悶えさせた。

『ふッ、ふぐぅぅ』
『おうおう、イイ感度だな、乳首もビンビンじゃねぇかよ」

 背後から伸ばした手で双乳を搾りたて、充血する乳首を摘みあげて引き延ばしてみせる。
 ビクンビクンと痙攣する渚は、顎をあげて甲高い呻きを響かせて榧野を大いに悦ばせた。
 そうやって散々に渚を嬲り続けると満足したのか、彼女を寝具の上に転がした榧野は、最後まで履いていたパンツを脱ぎ捨てて全裸になる。
 その股間でそそり勃つ剛柱は異様なものだった。浅黒く染まった肉茎には幾つものコブが浮き上がり、毒々しく傘開いた亀頭とともに不気味な印象を与える。

『俺様の真珠入りの相棒を味わったら、もう普通には満足できねぇぜ』

 目隠しを外した渚に見せつけるように腰を突き出す。その異形な怒張の迫力を前にして、気丈な彼女が目を見開いて、目尻に涙すら浮かべていた。
 身体を捩り、少しでも逃れようとするのを強引に引き戻し、渚の股間を覆う薄布を強引に剥ぎ取ってしまう。

『んんぅぅぅッ!!!』

 ビリリッと引き裂かれる音ともに聖域を守る布の消え去る。まだ誰にも見せたことのない秘部を粗野な悪徳教師に覗き込まれて憤辱に顔を染めて、零れおちた涙が頬を濡らした。
 その無残な姿を見下ろしながら、その秘部の濡れ具合からすでに準備も万端だと判断した榧野は結合の準備に入る。

『さぁ、独大のコイツでお前を牝にしてやるよ』

 秘所へと迫りくる異形の肉棒を前にして、渚は勇気を懸命に振り絞ると涙で濡れる瞳でキッと榧野を睨みつける。
 黒く澄んでみせる美しい瞳だ。それが悪鬼の如き悪徳教師の姿を映す。
 流石は渚だと改めてその精神力に驚かされる。凛とした美しさに普段なら榧野を圧倒できたかもしれない。
 だが、圧倒的に優位にいる今の榧野には威光も届かず、かえって嗜虐の昂ぶりを覚えさせる結果となった。

『ふん、やはりあの女の妹だけあって生意気なヤツだな。俺様の個人指導で牝としての礼儀をたっぷりと叩き込んでやる』

 黒髪を引っ掴み、ビタビタッと頬に軽く平手打ちをくらわすと、潤み切った開口部へと切っ先を押し当ててくる。

『んぐぅぅぅッ』

 メリメリと狭い肉洞を押し広げながら異物が体内に侵入してくる感触に、悲痛な叫びがあがる。
 身体が引き裂かれるような痛みに襲われて、さめざめと涙を濡れる美しい顔立ちが苦悶に歪んでいく。
 榧野はドス黒いサディズムに駆られて、容赦なく肉塊を送り込んでいった。

『ほほぅ、やはり処女だったか。俺がお前の最初の男ってわけだな』

 無残に引き裂かれた肉唇から返り血を浴びた肉棒の様子に満足そうに笑みを浮かべる。
 そのまま本格的なピストン運動を繰り出して、狭い肉路をこじ開ける甘美な感触を堪能していく。

『さんざん手こずらせてくれたが、これからはもう俺からは逃げられないぞ』

 麻縄で絞り出された乳房をわし掴みにして、指痕が残るほど激しく揉む込んでは、身体を前後に揺さぶる。
 ドスドスと深部まで杭打ちをされて、渚は処女を奪われたショックも重なり涙で濡れる美貌を蒼白にしていた。

『おら、おらッ、どうだよ。へへへッ、最高の気分だぜ』

 小さく折り畳まれた少女の身体を抱き起すと対面座位の姿勢に変える。
 下から突き上げながら、目の前で揺れる乳首へと舌を這わせていった。
 セックス慣れした榧野はその経験を見せつけるように渚を貫きながら様々な体位を試み、膣洞をあらゆる角度から抉り続けた。
 そのピッチが小刻みに早くなってきた。でっぷりとした腹肉を渚の腰に打ちつけながら、ついに射精の気配をみせる。

『そろそろ出してやるからな、俺様のザーメンを刻み込んでやるから、その快感を身体に覚えこませろよ』
『んッ、んんぅぅぅッ』

 厳つき顔を上気して絶頂の雄叫びを放ちはじめた榧野に、激しい突き上げに頭をグラグラと揺さぶられながら渚は絶望の呻きをあげるのだった。
 すさまじい勢いで膣奥へと悪徳教師の性癖が噴出される。
 おぞましいその感触に、もう涸れていた渚の涙がポロポロと流れ出るのだった。

『これで、お前は俺の女だ。俺好みの立派な牝奴隷に調教してやるぞ』

 大量の体液をほとばしらせて、勝利の雄叫びをあげて榧野は狂ったように腰を振り立てるのだった。


もし、読まれてお気に召しましたら
よかったら”拍手ボタン”を
押して下さいませ。


web拍手 by FC2