獄姦学園 生贄の新任女教師
【2】忍び寄る魔の手
数日後、結衣は学園長からの急な頼まれ仕事で帰宅が遅くなっていた。
週末ということで同僚たちから飲みに誘われていたところだったが、恩師からの頼みでは無下に断れない。あとで合流すると伝えて急ぎ、対応しているのだった。
すでに日も暮れて、他の教師や部活の生徒らも下校している。どうにか、頼まれごとも終えて、肩の荷もおりた、これで気兼ねなく飲みに合流できそうだった。
「あとは戸締りの確認ね」
最後の退去者となるので建物の戸締りをするのが、最後の仕事だった。
すべての確認を終えてセキュリティも設定した結衣は校門へと向かおうとする。
すると、少し離れた場所に残された旧校舎の一角に灯りがついていることに気が付いた。
新校舎への建て替えで主だった建物は撤去されていたのだが、移転時の倉庫代わりに使われた特別教室のあった一棟だけがポツンと残されていた。
すでに主だった機材も搬出されて、セキュリティの対象外にされていたのだ。
新校舎とは連絡路が繋がっているとはえい、今は立ち入り禁止になっているはずだった。
「おかしいわね、無人のはずなのに……」
とはいえ、漏電でもしようものなら火事の可能性もある。面倒だが、無視するわけにもいかないのだった。
幸いなことに一階の扉には鍵がかかっておらず、建物内に入ることは容易だった。
そのまま無灯の建物を窓からの月明りを頼りに移動していった。
「確か三階の奥の部屋だったわね」
静まり返った廊下を進んだ結衣は、そのまま階段を上がっていく。
今日の飲み会は理事長が日頃の感謝として店を予約してくれていた。
予約を取るのも大変な有名店なのだが、知り合いだとかで個室まで用意してもらえたのだった。
「海鮮料理と日本酒が美味しいお店らしいから、早く合流したかったのになぁ」
不満顔でフロアへと上りきり、目的の部屋へと向かう。
そこは元は音楽室として使われていたらしく、防音仕様の扉だ。重いレバーを下げてガコンと開ける。
「な、なによ、この部屋は?」
覗き込んだ室内は、まるで娯楽室だった。
どこから持ち込んだのか大きな黒いエアベッドを中心にしてソファなどがくつろげるように配置されている。
それだけでなくピンボールマシーンやダーツ、そして、なぜかダイエット器具の乗馬マシーンや大型犬用の檻まで置かれていた。
足元には、スナック菓子や酒瓶に交じりポルノ雑誌まで散らばり、足の踏み場もない酷い状態なのだ。
「あぁ、もぅ……まったく、誰がこんなことを……」
奥にある準備室への扉が開いているのに気づき、確認のために結衣は室内へと足を踏み入れる。
無防備に入った彼女の視界が不意に闇に覆われてしまう。
「な、なに? なんなの?」
扉の陰に潜んでいた柴咲が彼女の上半身に黒い布袋を被せてきたのだ。
そのことに気づいて慌てて引き剥がそうするところを、布袋の上から羽交い締めにされてしまう。
「だ、誰なのッ、いい加減にしなさいよ」
振り払おうするが被せられた袋のせいで動きが制限されてしまい、思うようにいかない。
そうして、手間取っている間に物陰に隠れていた他の不良たちも顔を出してきた。
「よし、今だッ、やれッ」
鮫島の号令とともにロープが引かれる。その先は床のゴミに紛れさせられて輪になっている。それが視界を封じられた結衣の足に絡みついてくる。
「えッ!? ちょ、ちょっと、なんなのよ」
両足首を絞めつけるように輪が縮まり、結衣の足元はますます不安定になってしまう。
そこを背後から抱きついたいた柴咲が押し倒してしまう。
「きゃッ――ぐふぅぅッ!!」
袋のせいでろくに両手が使えずに受け身が取れなかった。床へ胸から打ちつけて思わず息が詰まってしまう。
息も吸えず呻いていたところを、今度は駆け寄った二人が両手を掴むと、背後へとまわしていった。
――ガチャリ
金属の噛みあう音とともに手首にズッシリとした重さが加わる。
それが手錠だと気づいた時には、反対の手首にも同様にされた後だった。
「な、なに、手錠なの?」
ガチャガチャと擦れる音を響かせる鎖に、新たなロープは結いつけられた。それを天井に設置されたポールへと投げ通していく。
鮫島らは連れ込んだ女を責めやすいように部屋に改造を加えているのだ。天井にはポールや滑車を設置できるフックが設置され、床にも金具が打ち込まれていた。
それを利用して、手錠をはめた結衣の両手を吊り上げようとしているのだ。
「それ、引けッ」
「――きゃぁ、い、痛いッ」
後手のはめられた手錠の鎖が結わえられたロープによって天井へと引き上げられていく。おかげで金属の輪が手首に喰いこんできたのだ。
気づけは結衣は上体を前に倒した状態で高々と両手を吊られる姿勢にされてしまった。
事態を把握する前に拘束されてしまい、狼狽する結衣の頭から布袋が取り外される。
「よぅ、結衣先生よぉ、いい格好だなぁ」
「ぐぅ……」
結衣の黒髪をわし掴みにして持ち上げた人物が、彼女の顔を覗き込んでいた。
制服を着崩した不良少年だ。はだけた胸元からはチェーンのペンダントが見え、指にはいくつものリングが装着されている。
無精髭を生やした口元に残忍な笑みを浮かべ、ギロリと鋭い眼光をこちらに放ってきている姿からは一端の悪党の雰囲気を漂わせていた。
「あ、貴方は鮫島くんね……こ、これはどういう事? 冗談にしては悪質よッ」
目の前の不良生徒と対面するのは初めてだが、同僚たちから散々、要注意人物として教えられていた。
弟からも彼にまつわる悪い噂を散々聞かされた挙句、関わらないように何度も忠告を受けていた。
それでも弟と同い年の生徒であると心の隅では思っていた結衣は、どこか甘く考えていたのだろう。
(な、なんなのこの子……)
実物を前にして彼だけは他の不良とは違うと思わせるものがあるのを結衣も肌で感じさせられていた。
まるで人を家畜でも見るかのように見下ろす、ゾッとする冷たい瞳。それに見つめられていると鳥肌がたってしまうのだ。
武道の稽古で様々な強者と出会ってきた結衣だが、それはいままで出会ってきた誰からも感じたことがない感覚だった。
(もしかして、このアタシが恐怖……してるの? くぅ、飲み込まれてはダメよッ)
あまりの禍々しい気配に気圧されそうになっていた自分を奮い立たせると、どうにか気持ちを持ち直す。
生徒だからと甘くみてよい男ではないと対峙して感じ取ったのだ。
同時に、これが悪い冗談ではなく、危機的な状況であるのを理解させられていた。
「おッ、顔つきが変わったなぁ。理解が早くて助かるぜぇ、俺は煩いのが苦手なんでねぇ、ギャーギャー騒ぐようなら歯を全部へし折るところだったぜ」
手に隠し持っていたスパナを放り投げて笑ってみせる。だが、それが揶揄などではなく本気で実行する気だったのは鮫島の目を見ればわかることだった。
その彼の背後では仲間たちによって窓に暗幕が引かれて部屋の光が洩れないようにされていた。これで外部からはこの部屋に人がいるのがわからなくなってしまった。
その上、元が音楽室として使用してただけあって防音性の高いから絶望的な状況といえる。
(助けが来るとしたら飲み会に合流しないのを不審に思った同僚たちぐらいか……警備会社の巡回にこの棟が対象外なのが痛いわ)
その僅かな希望にすがる結衣の思惑だが、それも密かに潰えていた。
飲み会にブラリと顔をだした学園長が支払いをポケットマネーで済ますと、結衣が所用で合流できなくなったと告げていたのだ。
結衣の参加を楽しみにしていた同僚たちも、追加サービスで出された美酒と料理を前にして関心を移してしまっていた。
この部屋のある棟だけ警備の対象から外されているのも鮫島らがいつでも自由に使えるようにするためだ。
授業のない週末は人が近寄ることがないのも鮫島らは何度も試して知っているので、彼らからすれば邪魔がはいる心配は必要ないのだった。
「こんなことして、タダですむと思っているの?」
「月並みなセリフだぜ、俺たちがここで餌食にするのがアンタが初めてだと本気の思っているのか?」
「――ッ!?」
鮫島の言葉の後に周囲を見渡せば、彼の仲間たちも悪事に加担しているわりに異様に落ち着いている。
この年頃なら性に対する興味を強くしてガツガツしてそうなものだが、そんな気配もない。先ほどの結衣の自由を奪う連携にしても妙に手慣れていた。
ニヤニヤと嫌な笑みを浮かべて、これから女を嬲ることを愉しもうとしているのが気配で伝わってくる。
「今度は顔色も変わったな……さぁ、いろいろ状況を理解した所で、そろそろ愉しませてもらおうか」
「あッ――いやッ」
首元を掴まれてブラウスが強引に左右へと引かれた。ボタンが引き千切れて、開かれた胸元からキャミソールが見えてくる。
そこに鮫島は懐から取り出したナイフの刃を当てると、縦に引き裂いていく。
「へぇ、下着はライトブルーか、なかなか趣味もいいな」
大胆なカットされたレースのブラジャーに窮屈そうに収められた乳房が見える。前傾姿勢を取らされている為に、余計に胸の谷間が強調されていた。その豊な肉丘に鮫島の指が埋められる。
「――あぅ、さ、触らないでよッ」
「いいじゃねぇかよ、これから俺らに嫌ってほど揉まれるんだからよぉ」
キッと悔しそうに睨らんでくる結衣をせせら笑いながら、鮫島は素晴らしい弾力の乳房の感触を堪能していく。
その一方で背後から伸びてきた手が結衣のベルトを緩めると、ズボンを脱がしに掛かっていた。
それに抗おうにも足首に絡みついたロープが邪魔をして思うようにできない。
そうしている間にズボンは足首まで下げられてしまい、ブラジャーとお揃いのショートが露わにさせられた。
ヒップを背後に突き出すような姿勢だから、股間に食い込む薄い布地は、秘唇の形も浮きだたせてしまっていた。
そこへ背後にいる不良たちの熱い視線が注がれているのがわかってしまう。
「あぁぁ……」
視線が逃れようと腰が振られるが、それが切なげに求めているようにも見えてなんとの色っぽいのだった。
誰かの指がそこに触れてきて、おもわず嫌悪の悲鳴をあげてしまう。溝をなぞるように指が前後に這わされるのから必死に逃れようと腰をさらに振り、不良たちをさらに愉しませてしまう。
「よし、準備はいいぞ」
そうして注意を他に向けされている間に、彼女の足首には足枷が装着されていた。そうしてズボンを脱がす為に、足に絡みついていたロープが解かれていった。
その瞬間がチャンスとばかりに起死回生の蹴りを放とうと結衣は狙っていた。
ズボンがスラリとした美脚から抜き取られて、フットカバーもついでに脱がされた。
(――いまだッ)
だが、必殺の蹴りは足を上げようとした瞬間に頓挫してしまう。いつのまにか足枷にもロープが結わられて不良たちが握っていたのだ。
ガクンッと引き戻された右脚の様子に鮫島は浮かべていた笑みをさらに深めていた。
「残念だったな。俺らは足癖の悪いじゃじゃ馬の躾け方にも慣れてるんだわ」
その言葉とともに左右から引かれて両脚は大きく開かれてしまう。そのまま床の金具へと固定されてしまうのだった。
人の字に固定された結衣は、ボタンを全て断ち切られたブラウスを肩から抜かれて、上着ごと手錠のあたりで丸められてしまった。
そうやって、たいした抵抗もできぬままに下着姿の姿にされてしまうのだった。
「こりゃ、予想以上ですね」
そう口にしたのは鮫島と同じく三年の班目(まだらめ)だ。ずんぐりとした体格のスキンヘッドが特徴的な少年は、喧嘩も強いが頭もまわりメンバー内では参謀的な立場にいる。
厚い瞼でふさがる細い目で、今回の獲物である結衣を吟味していく。
ライトブルーの下着姿で装飾された彼女は、今まで彼らが手を掛けたどの女よりも魅力的な肢体をしていた。
鍛錬に無駄なく引き締まり、それでいて乳房や尻のボリュームも申し分ない。
気の強そうなところも、女を性奴隷に堕とすのに愉悦を感じる彼らからすれば、実に調教のし甲斐があってよいのだ。
「あぁ、これなら親父の店でもトップをとれる一級の奴隷になれるぜ」
拘束を終えた他の不良たちに批評に加わり、ジロジロと下着姿を見られることに結衣は恥辱で顔を赤らめる。
だが、それでも屈しまいとギッと不良たちを睨みつけるのだった。
「ここまでされて、弱音も吐かずに威勢がいいな女だな」
「絶対に許さないわよ」
「そうかよ、そうか、この部屋をでる時にも、そのセリフが言えるといいな」
ニヤリと笑う鮫島はナイフの刃を柔肌に這わせて、胸の谷間へと入り込ませる。プツリとブラジャーのフロントが両断されて、カップを弾き飛ばすように双乳の先端の乳首が露わになる。
「あぁぁぁ……」
「綺麗な薄ピンク色の乳輪だなぁ」
肩紐も切り落とされて、ブラジャーが早々に剥ぎ取られてしまう。刃はそのまま脇腹を通り、ショーツの横紐へと辿りついた。
そのショーツも両サイドをすぐに切断されて、支えを失った薄布がハラリと足元へと落ちていった
「さぁ、これで真っ裸だなぁ、結衣先生よぉ」
「うぅぅ……」
「オ×ンコの方だどうだ、班目(まだらめ)」
背後から近づいたスキンヘッドの少年はグローブのような肉厚の手で突き出された尻肉をムンズとわし掴みにすると、左右に押し広げて結衣の聖域を検分してみせる。
「あぁぁ、い、いやぁぁッ」
「サーモンピンクで綺麗なもんですよ。性経験はあるが、経験は一人が精々でしょうね」
「だそうだが、どうなんだよ、結衣先生よぉ」
班目の指摘は正確だった。学生時代に付き合っていた先輩と短いながらも交際していて、彼と初体験もすませていた。
その彼が卒業後は九州の地元へと帰るということで別れていたが、人並みのセックスを経験しているつもりだった。
「ば、馬鹿じゃない、応えるわけないでしょッ」
髪を掴んだまま、ニヤニヤと尋ねてくる鮫島に耳まで真っ赤にして結衣は怒鳴りかえす。
だが、その秘所へと班目が顔を埋めてくるとおもわず悲鳴を上げてしまう。
秘裂へと長い舌を這わせてきて、秘肉をかき分けて狭い膣洞へと入り込んでくる感触に悲鳴が止められない。
そのあまりものおぞましさに鳥肌が立ってしまい、振り払おうと必死にヒップを揺すってみせる。
だが、ガッシリを下半身を抱え込まれては、それも叶わないのだ。
「あッ、あぁぁぁ、離れなさいよ」
「班目の舌使いはすげぇぞ。組の商売女たちも足腰たたなくしちまうぐら、すぐに気持ちよくさせてくれるぜいだからなぁ」
「こ、こんなの……き、気持ち悪いだけだわ――あぁぁ、裂けちゃうッ」
「なぁに、すぐに気持ちよくなるさ」
ぬめる舌先をまるでドリルのようにして硬く閉ざされた秘所を抉じ開けていく。
次第に肉体も反応をしめして、いつしかピチャピチャと水音を立てるようになってきた。
それに伴い、結衣があげる嫌悪の声に次第に甘い響きがまざりはじめるのだった。
「あぁぁン、いやぁぁぁん」
「なんだよ、空手黒帯だって聞いたから期待してやったが、やはり一皮剥けばただの牝じゃねぇかよぉ」
「うぅぅ、許さない、絶対に後悔させてやるんだから……」
目尻に涙を浮かべて睨みつける結衣に、鮫島が乾いた笑みを浮かべて応える。
剥き出しになった乳房に指を埋めて、その弾力を確かめるように揉み上げて責めに加わるのだ。
「あぁ、せいぜい抗って俺を愉しませてくれよなぁ。そういっている間にも、ほれ、乳首がどんどん硬くなって来てるぞ」
「ぐぅぅ……」
充血して尖りはじめた乳首を摘ままれ、強く引かれる。感じてはならないと分かっていても、刺激に肉体が素直に反応してしまう。
恋人との逢瀬で感じた幸せなど皆無で、感じやすい自分の身体が恨めしかった。これ以上は無様な姿を晒すまいと結衣は必死に歯を喰いしばる。
だが、切なげに眉根を寄せて上気した顔で身体を震わせてしまう。誰の目からも彼女が感じはじめていることは明白だった。
「随分と感度がいいじゃねぇかよぉ。無理やり犯されようっていうのに、もう感じてやがるぜ」
「実は欲求不満だったんじゃねぇですか?」
「なら、俺らも解消するのを手伝ってやるよ」
「あ、あぁぁ、さ、触らないでぇぇ」
それまで傍観を決め込んでいた他のメンバーも寄ってくると、結衣を責めるのに加わってきた。
周囲から伸ばされた幾つのも手が、彼女の柔肌をまさぐり、女の弱点を探るように刺激してくる。その動きは実に手慣れたもので、全員が女の身体を熟知しているのがうかがえる。
それもそのはずで、彼らは学園に入学する前から毎夜のように女を責めあげてきていた。すでに一般女性を肉欲に溺れさせて風俗へと堕とすプロの女衒も顔負けのテクニックを持っているのだ。
そんな集団を相手に、性経験の乏しい結衣が太刀打ちできるはずもない。心でいくら拒もうとも肉体は反応をしめし、あっという間に快楽の階段を昇らされてしまう。
「くくくッ、もう逝くぞ、この女」
「あはは、プルプルして堪えても無駄だってぇのッ」
「おらッ、逝け、逝け、逝っちまえよッ」
複数による快楽責めに必死に抗おうと耐える結衣に、逝けコールを浴びせられる。
噛みしめる唇から血が滲みだしながら絶頂を寸前に踏みとどまるが、それも僅かな間の悪あがきにしかならない。
充血して包皮から頭を出し始めていた陰蕾――感じすぎて恋人にもろくに触らせてこなかった秘所を、とどめとばかりに班目が刺激してくる。
爪を立てられ、指先で圧し潰されて、彼女の努力がもろくも崩れ去ってしまう。
「あッ、あぁぁ――ッ!!」
ビクンビクンと拘束された女体が激しく跳ねると、脊髄を駆け上る刺激が脳を直撃されて結衣の視界は真っ白に染まってしまう。
そうして、彼女は不良たちによって望まぬ絶頂を迎えさせられてしまうのだった。
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