淫獣捜査スピンオフ 双極奴隷たちの調教クルージング3
【3】諦めないエージェントは汚物にまみれる
「くそぉッ、ひでぇ目に合ったわ」
服を着替え、身を清めてきたものの、まだ匂いが残ってそうでボスは顔をしかめている。
監禁場所に使ってた部屋はあまりの惨状に使用を諦めて、別に用意しておいた地下室へと部屋に移させていた。
新たな部屋にいくと中央には鎖で吊るされたノノの姿があった。幾重もの鎖が上半身に絡みつき、身体を倒した前傾姿勢でプランと宙に浮かされた状態だ。
「チッ、お陰で萎えちまったじゃねぇかよ……なら、別のことで愉悦を感じさせてもらうぜ」
背後に突き出された染み一つない綺麗なヒップをビタビタと忌々しそうに叩いていく。
クッキリと朱い手形が刻まれ、それが次々と増えていった。
「うぅぅ……」
なにか言葉を発しようとも、再びゴム栓をされた開口具によってわずかな呻きにしかならない。
ただ恨めし気に男を見つめているだけだ。
「えへへッ、よく似合ってるぞ」
サルのお尻のように真っ赤にされた尻肉がジンジンと熱を持っている。
だが、その痛みすらも徐々に媚薬クリームの効果で気持ち良いものへと変換されていった。
その上、男の指先がリングピアスを弾いて、プラプラを揺れるたびに甘い刺激を伝えてくる。
幼さを感じさせる少女が身悶える姿は、背徳感を漂わせて怪しい興奮を周囲に振りまいていった。
「うッ、うぅぅン」
「チッ、ケツを叩かれて感じてるんじゃねぇよ。これじゃぁ、罰になりゃしねぇ……よし、なら次はアレをつかうか」
次に男たちが用意したのはコルセットだ。黒革のコルセットをノノのスリムなウェストに巻きつけていった。
同時に用意されたのは使い捨ての強大な浣腸器パックだった。白濁の薬液を満載したパックがいくつも用意されており、そのひとつがボスに手渡される。
「これがお仕置きだからな、濃い目のでいくぞ。暴れるとケツ穴が裂けるからな」
抵抗をみせようとしたノノに釘を刺すと、切っ先をズブリと肛門へと差し込まれた。
「おら、タップリとご馳走してやるからな、しっかり屈辱を味わえよ」
パックが握りつぶされると容器内の薬液がノノの腸内へと注ぎ込まれていった。
あっという間にすべてを注入するとバックを投げ捨てる。キュッと窄まった菊門が薬液を漏れ出ないように頑張っている姿にニタリと笑う。
すぐに次の浣腸パックを受け取り、早々に二本目の突き刺すのだった。
「んぐぅ、んん――ッ」
「なんだ、もっと欲しいのか? 慌てるなの今から追加を入れてやるよ」
「んん――ッ」
勝手な解釈をする男に抗議の声をあげるも、当然ながら無視される。再び薬液が注ぎ込まれてくる感触に、ノノは苦し気に呻くのだった。
「はぁ、はぁ、はぁ……ノノッ!?」
呼び出された少年が現れた時には、吊るされたノノの姿に驚愕した様子だ。
吊るされたノノの足元には十本近い浣腸パックが空となって転がっており、スリムなボディのノノは大量の薬液を注入されて、まるで妊婦のように下腹部を膨らませていた。
そこを新たに装着したコルセットでギュウギュウと締め付けられているのだがら、フェイスクラッチマスクを装着された顔は汗の珠を浮かせて実に苦しそうだ。
思わず駆け寄ろうとすると、ノノは蒼白な顔を左右に振って激しく暴れはじめる。
「フフフ、やっと来たか」
それを合図に物陰から男たちが現れ、正面にはボスが立つ。
吊られたノノの髪をわし掴みにして、脂汗を浮かべて苦しそうに呻くノノの顔を見せつけるようにする。
「……彼女を返せ!」
「まあ待て、これからこの腹をスッキリさせたら、アナルを犯してやる所なんだからよ」
男はノノの妊婦のように膨れた下腹部に頬を寄せ、手でさすりながらニタリを笑う。
これまでも恋人や妻を愛する者の前で犯してきたが、悔しそうに見ている相手の無様な姿を目にすると至福を感じてしまう。
これからこの少女の穴という穴を犯し尽くして、その後は配下の連中にも自由にさせるつもりだ。
少年には己の無力さを存分に噛みしめさせた後は、少女を人質にいう事を聞くように躾けていく予定なのだ。
そうした上で上位組織に少年を献上すれば、晴れて昇進となるのが彼の目論見だった。
「どのみち兄ちゃんはここで人質になるんだし、このちっちゃい彼女ともお別れだからなぁ、別に構わんだろう?」
「俺は素直について行くから、彼女に酷い事をするな」
少年の言葉に男は口元を歪め、残忍そうに笑う。
「酷い事かぁ……酷い事なら、俺らの方が散々されてきたんだがなぁ」
「……はぁ?」
「知ってるか? このちっちゃい彼女は、俺らの世界じゃ通称”ツインテール”て呼ばれててなぁ、俺の組織だけでも3桁近い人間がヤラれているんだぜぇ、他の組織も合わせたら、どんだけの数になるのやら……お陰で組織間で凄い額の懸賞金が掛かってるぐらいだぜ」
上位組織の褒賞内容次第では、他のシンジゲートに鞍替えすることや懸賞金を手にするのもやぶさかでない。
栄光を目の前にして、つい本音も漏れてしまうのだった。
「……じゃぁ、素直に開放なんて……しないよなぁ」
「はははッ、廃人になるまで犯し抜いてやるよ、その後は、他の組織にも貸し出してやるか。恨みを抱いてる連中はごまんといるから、簡単には死なせんから安心しろ」
ボスは掴んでいたノノの髪を離すと、ゆっくりと少年へと足を踏み出す。
その背後では、ノノがゆっくりと吊られた身体を回転させていた。
「ウーッ、フンッグッ!!」
吊られた状態のノノの脚が素早く動き、目の前で無防備に背中を見せていた男の首を両脚で挟み込む。
「――ぐぇ! なッ!? なにィ!! ぐぅ、まだ、こんな力が……」
完全に油断していた男は、予想外のノノの攻撃に不意打ちされ、ギリギリと締め上げられる脚力の驚愕する。
「ボ、ボスッ!!」
「おっと、動くなよッ!!」
今にも泡を吹いて白眼を剥きそうなボスを助け出そうと配下の男たちが詰め寄ろうとする。
それをひと睨みで静止させるのだから、少年も只者ではないだろう。
その上、怒声をあげる強面の男たちを前にしてもまったく動じた様子もない。幼少の頃から父親の配下である男たちに囲まれて耐性がついていたのだ。
「彼女の力なら、ポッキリとボスの頚椎をへし折っちゃうかも知れないぜッ、彼女の能力……あんたらは、よく知ってるんだろう?」
ハッタリのつもりだったが、ウサギのように驚異的な跳躍をみせる両脚は、恐ろしいほどのパワーを秘めており、本気になれば骨を砕くことも可能なのだった。
男たちをけん制した少年は、スタスタと目の前を横切りノノを助け出そうとする。
だが、それは僅かばかりタイミングが遅かったようだ。身体に巻きついた鎖を解きはじめたところで、彼女の身体がガクガクと激しく震えているのに気がついたのだ。
「ウ、ウゥゥゥ……」
「――あッ、やばッ!!」
当事者たちは事態を把握したものの、もう手遅れの状態だった。
締めつけられて真っ赤になっていたボスの顔が、サーッと急激に青ざめていくのだった。
「なッ、まさか……や、やめ……うぎゃぁぁぁッ!!」
――ブッ……ブ――――――ッ!!
可愛らしいお尻からは想像もできない激しい放屁音。それが放たれると大量の濁液が霧状に噴出すると、ボスの悲痛な叫びが室内に木霊した。
あまりの惨状に、その場にいた全員の思考が停止していた。その中で、いちはやく正気に戻ったのは少年だった。
唖然とする男たちを尻目にノノを吊るす鎖をほどくと、拘束されたままの彼女を肩に担いで逃走を開始したのだ。
少女を抱えているとは思えない、見事な逃げっぷりに思わず見送ってしまった男たちだが、ハッと我にかえって追いかけ始める。
「に、逃がすなぁぁ!!」
「や、やろうッ!!」
殺気立った声を背に受けながら少年は自分でも驚くほどの快走をみせた。狭い通路を駆け抜けて、地上への階段を駆け上る。
「ぜぇ、ぜぇ、ぜぇ……な、なんだ……追手が来ないぞ……」
どうにか地上の廃工場へと逃げ出したものの、そこで力尽きてしまった。
流石に小柄とはいえ一人の人間を抱えて全力疾走したのだから、ここまで逃げたを褒めるべきだろう。
だが、追っ手との距離を十分に離せるほどの速さではなかったが、不思議なことに背後からの声はピタリと止んでいた。
どのみち動けないとわかると少年は回復に専念することにする。
同時に昂ぶっていた気持ちが落ち着いてくると目の前のノノの姿が気になり始める。
アームバインダーを装着したままのボンデージ衣装だ。卑猥に変形させられた肢体に目のやり場に困ってしまう。
(やばい、やばい、やばい、このままだと俺はヤバい気がする……)
すぐさま来ていたシャツを脱ぎ、代わりに着せてやったのは、気遣いというよりも自分の暴走を抑える意味合いが強かった。
強面で体躯にも恵まれ過ぎて周囲から恐れられがちな少年だが、実際には温厚でナイーブな面を見せる。
当人も暴力の世界で生きる父親とは違い、平凡なのだと思っていたのだが、ノノの姿を見ているうちに自分でも驚くほどの激しい欲望がうちから噴き出そうになっていたのだった。
十代の健全な青少年には刺激が強すぎただけともいえるが、女子にも免疫がない上に自分を常に律している彼は反動も大きいようで激しく動揺しているのだった。
そんな自分を誤魔化すようにノノの口枷を緩めてやる。
「ぷはッ、ハァ、ハァ……あ、ありがとうございます」
笑顔を向けられてドキドキする自分を自覚しながら、自然な会話を心掛ける。
「敵のボスをクソ塗れにするなんて……はははッ、凄いエージェントがいたもんだなぁ」
「あぁぁぁ……い、言わないでください〜、うー、先輩に見られて恥ずかしいよぅ……」
「まぁ、おかげでヤツらの意表をつけて脱出できた訳だけどな。でも、あとが怖いな……」
赤面して拘束された身でモジモジしてみせるノノの姿に笑みが浮かんでいた。おもわず目の前の小さな頭を優しく撫でていたのだ。
それに気持ちよさそうに目を細めていたノノが、思い出したように次の言葉を口にする。
「あッ、それだったら安心してください。入れ替わりに仲間が来てましたから」
その言葉を合図に轟音とともに背後で大爆発を起こっていた。
たまたま物陰にいたから爆風から逃れられたが、まだ完全に安全圏とは言えない位置だったのだ。
密かにノノが装着しているコンタクト型のモニターを通して、味方の到着と脱出を援護する旨が伝えられていたのだ。
追っ手はそのエージェントの手によって足止めされ、地下施設ごとまとめて爆殺されたということなのだった。
「……そういう事は早く言ってね」
「ご、ごめんなさい」
実際には口枷を装着されていたので、伝達は難しい状態だったろう。
それでもションボリとしてみせるノノに苦笑いを浮かべると、ポンポンとその頭に優しく手を置く少年だった。
後日、ノノから詳細を聞かされながら『廃工場で大爆発! 残留資材に引火か!?』との見出しで流されるニュースを目にして、裏社会で活躍するエージェントの容赦なさに思わず「……おっかねぇなぁ……」と漏らす少年だった。
大量の消防車が集まるのを背にしながら現場を離れた少年は、人目を避けながらノノを抱えてアパートに向かった。
彼女の自由を奪う拘束具に関しては、南京錠で施錠されたモノが脱がせられずにいたのだった。
ようやく到着したのは、東の空が白んできた頃だった。
人目につく危険もなくなり、地面に彼女を下ろす。
その時になって告白の返答がまだしていないことを思い出していた。
「あーッ、なぁ……あのなぁ、廊下での……答えなんだけど……」
「はい?」
突然の事でノノの方も何の話か分からないようだ。不思議そうな表情を浮かべて少年を見上げてくる。
「……いいよ、だ」
「……え?」
「だから、告白の件の答えは、いいよだよッ」
「え……えぇ!? ほ、ほんとでしゅ……痛ッ、ホントですかッ!!」
ようやく少年が告げているのが告白の返答、しかも嬉しい内容なのだとノノも理解する。
「わーい! ありがとうございます、せんぱーい!!」
パァっと笑顔が広がり、踊り出さんばかりに大喜びしだす。
立っているのも辛い超ハイヒールを履かされて、アームザックで両腕を背後で固定されてる状態なのも忘れて、嬉しさのあまり少年に飛びつこうとしだす。
当然、そのままアパート前の路上でビッターンとダイナミックに転げる結果となった。
何も履いていない下半身を全開にして少年に曝け出す始末で、裏の世界の男たちが恐れる凄腕のエージェントとはとても思えなかった。
「うぎぃ! 乳首打ったぁ! 痛いようぅぅ!!」
「まったく……告白は早まったかな?」
子供のように泣き出す少女を前にして、少年は苦笑いを浮かべるのだった。
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