年下の彼女はツインテール エピソード1・リライト版
【4】暴走するエージェントは、SMもお好き
「くそぉ、外れないなぁ」
アパートの自室にたどり着いたものの、拘束具を施錠する南京錠を外せずにいた。
手持ちの器具を試しながら悪戦苦闘していた少年だが、正直、ボンデージ姿のノノの裸体を前にして興奮する自分を律するのでも大変な状態だった。
だが、そこは健全な十代の少年である。ガッシリとして体躯、とくに下半身は激しく反応してしまっていたのだ。
それに気づいたノノに悪戯心をムクムクと湧いてくる。告白のOKをもらえたことで、気が大きくもなっていたのだろう。わざと身体をすり寄らせて甘い声を漏らしてみる。
それに必死に堪える姿にちょっとした嗜虐欲をそそられていた。
だが、それも長く続くと今度は逆の気持ちが持ち上がってくる。
「もぅ、恋人なんだから、ちゃんと見てくださいよぉ」
煽情的なポーズを取っても、いっこうに視線を向けようとしない頑なな姿勢に苛立ちをみせはじめたのだ。
捕らわれた時に塗られた媚薬クリームの効果もあって、激しく欲情させられていたのもあった。
強い精神力で抑え込んでいたそれが、弾みでガチャリと外れてしまう。
「ねぇ、先輩。それで誤魔化しているつもりですかぁ?」
「――なッ!? お、お前、どこ咥えて……あぁ、ズボンのファスナーを勝手に下げるな」
「もふ、かっへにさへてもらいまふからへ(もう勝手にさせてもらいますからねッ)」
ファスナーを下げると器用にズボンまで脱がして、少年を押し倒すと、そのまま相手に被さり、下半身を顔に向けるように跨る。
両手を拘束されたままの小柄な少女なのに、まるで巨石でも乗せられたように押さえつけられてしまっていた。
「さっき、悪党のボスにも褒められたんですよ。先輩にもご奉仕させて下さいね」
「おい、や、やめろ――うぅぅ、あぁぁぁぁッ」
可愛らしい舌先が露出した肉茎をペロペロと子犬がミルクを舐めるように押し付けられてくる。
その初めて感じる感触に少年の身体から力は抜け、理性の防波堤がミシミシを軋みをあげていた。
「それに、変なクスリを使われたらしくって……その……アソコが……凄く辛いんです」
その言葉が事実であるのは少年の前に見える彼女の秘部が物語っていた。激しく充血した二枚の秘唇、その隙間からはトロトロと愛液が激しく滴っているのだった。
辛そうに身体が揺すられ、リングピアスを貫通させられた乳首と陰核を少年の身体にこすり付けて、甘く切ない声を漏らしていくのだ。
その少女らしからぬ女の雰囲気にピシリッと少年の理性はヒビが走っていった。
「先輩、先輩ぃッ」
熱にうなされたように身体を揺すりながら求められる姿を前にして、我慢の限界を迎えてしまうのだった。
気づけは自分も彼女の股間に顔を埋めて、秘裂へと舌を這わしていたのだった。
キスもまだな恋人同士がシックスナインで秘部に舌で舐めている状態だ。
荒々しく熱い息遣いと、ピチャピチャと舌が奏でる水音が畳六畳間に響き渡る。
「あぁぁン、せ、先輩ぃぃッ」
先に果てたのはノノの方だった。
アームバインダーで両手が使えないノノに比べ、自由に手が使える少年が秘部を舐める舌だけでなく、陰核や乳首も指で触れてきたからだ。
あっという間に肉悦の階段を駆け上り、少年の上に背を大きく反らすと、ビクンビクンと身体を痙攣させる。
愛する者の手にかかり、至福の笑みとともに絶頂を迎えていたのだった。
「はぁ、はぁ、はぁ……」
「うッ、うぅん……凄かったです……」
絶頂の余韻に浸りながらウットリとするノノ。だが、目の前の剛柱はさらに勢いを増してそそり返っているのだった。
そして、同じく暴走していた少年もまた踏みとどまれは出来ない状態だった。
「あぁん、せ、せん……ぱい?」
跨っていたノノを払いのけて仁王立ちになる恋人、その血走った眼を前にして言葉を失う。
ため込んでいた欲望が噴き出した少年は、近くに転がっていた口枷を手にするとノノに無言で装着してしまう。
「おごッ、おぉぉぅ」
強制開口した口元へといきり立った肉柱が押し付けられ、逃げる間もなく頭をわし掴みにされて、喉奥まで挿入されてしまう。
「――うげぇッ、おごッ、んごぅぅぅッ」
ハァハァと獣のような激しい息遣いとともに容赦ないイラマチオで喉奥まで犯される。その衝撃に涙を溢しながらも必死に舌を絡めて口腔奉仕で応えるのだった。
少年がハッと我にかえった時には、半ば白目を剥いたノノの頭を抱えて、その喉奥へと精を放った後だった。
「す、すまない」
暴走した自分を恐れてひたすら平謝りをする少年なのだが、ノノの方は「あぁいうワイルドな先輩も好きですよ」とまんざらでも内容で、ことあるごとに口にして彼を困らせた。
その後、南京錠はいつの間にか届けられていた高周波ナイフによって無事に切断された。だが、あの二人の痴態を誰かに見られていた可能性に、少年に再び赤面して身悶えすることになるのだった。
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